昨今のノーコードツールの浸透と「脱Excel」後押しとCM影響で「kintone」話題や対応が増えて来ています。私自身も顧客対応で「kintone」を学びながらではあるが使い倒しているうちに「kintone沼(魅力)」にズッポリハマっている1人です。
kintone機能をしっかり理解して「脱Excel」や台帳系管理を置換するのは最強のツールと思っています。しかし、良いツールにも「得手不得手」があり良い事だけの「宣伝」に踊らされる事は避けねばなりません。
kintone上級者では無く、単に「kintoneユーザー」の立場から「不得手」な部分、あまり表には出難い部分について解説します。
※あくまでも個人的見解なのでkintone上級者からの訂正意見はお願いします。
不得手な部分の解説の前に
kintoneの位置付け(ポジション)に付いて解説します。kintoneの対比として「Excel」「MS-Access(DBMS)」「オリジナル開発」を例にします。
「kintone」のポジション的には
・Excel(VBA、マクロ含む)以上
・オリジナル開発以下
「Excel」と「オリジナル開発」との中間ポジションで「Access(DBMS)」に近い感じです。
そこで「MS-Access vs kintone」との対比で考えて見ます。
Microsoft Accessは、Windows用のデータベース管理システムです。Accessを使用すると、データを整理し、データベースを作成し、クエリを作成してデータを取得し、フォームを作成してデータを入力することができます。Accessは、多数のテンプレートを提供し、これらを使用してデータベースを簡単に作成できます。Accessは、柔軟で使いやすいデータベース管理システムです。
Chat GPT解説
この解説上にある、データベース管理システムの有無がExcelには無い機能でAccessに似ている部分でもあります。
しかしAccessと比較した場合に大きな違いも出て来ます。
【データ構造の違い】
AccessはDB(データ)とDBを管理するための「フォーム」という画面があります。(データと管理画面の分離)kintoneはDB(データ)とアプリが共通となっております(データと管理画面が一緒)
これは機能上の大きな違いであり、Access側が複数のデータ連携を得意としてフォーム画面を通じてコントロールできます。
一方kintoneは複数データの連携はルックアップと言う機能を利用するために複数データ連携は限定的になり、データ連携管理においてはkintoneはExcelに毛が生えた感じと理解してください。
逆を言うと、その分データに自由度があり、Accessなどでは先にDB構造(テーブル設計)は重要ですが,、kintoneは追加変更が比較的柔軟に対応可能です。(試しながら作れるノーコードツールのメリット)
【一覧表示の違い】
溜めたデータ活用において、データ検索による活用は最重要ではありますがこの部分でもkintoneとAccessの設計思想に違いがあるようです。Accessには「レポート」と言う機能があり、自由に検索を与えたレポート帳票を作る事が可能です。しかし、kintoneは前述のデータ構造&アプリが基本一対なので、一覧帳票の機能的に不満が残ります。
複数データ連携した一覧帳票や自由検索を行う帳票などは基本機能では弱く外部のプラグイン(有料無料)に頼る必要があります。
設計思想の違いなのか、細かな分野はオプションプラグインにと言う考え方なのかここは意外にストレスです。
【作成ハードルの違い】
Accessはプログラムエンジニアの立場からすると素晴らしいソフトでありましたが少しマニアックで専門的知識も必要だったので、現在ではマイナーソフトになってしまっています。
そこを改良され「開発のハードルを下げた」のがノーコードツールの「kintone」です。アプローチの方向性で判断は変わって来ますがExcelからの脱皮としての「kintone」は素晴らしく導入はすべきツール。
オリジナル開発やAccessからの「kintone」はかなり制約もありますがそこが理解出来ればノーコードツールの選択はありです。
「これからはオリジナル開発のから汎用性アプリ(ノーコード)の時代」
まさにこれが「アプリの民主化」の第一歩になります。
以上のような機能の違いや得手不要得手を理解して活用して行く事で多くの中小企業の生産性は上がる事は間違いないです。
しかし注意が必要なのは「万能では無い」と言う事で、ツールによる「強依存」は避けて程よい距離感でシステム活用を進めたいですね。
kintone研修も行っております。「まちの総務のサービス」
「企業向けデジタル推進サポートプログラム」です。
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