中小企業でのデジタル化課題が叫ばれる中、人員や予算の制約から「ひとり情シス」に頼らざるを得ない現状があります。私自身の経験や多くの現場を見てきたことを踏まえ、シリーズ企画として「ひとり情シスを救いたい」と題し、関係者へのアドバイスや応援メッセージをお届けしています。

前回は、「手柄を作るよりも借りを作る」というテーマで、「徳を積む」というマインドチェンジについてお話ししました。

今回は少し繰り返しになりますが、非常に重要な内容として「IT担当者に求められるのは『PC好き』ではなく『文書好き』について書きます。このテーマは前回の内容とも関連していますが、ITサポートを行う上で「管理や管理体制の構築」において絶対に欠かせない業務スキルに関するものです。

あなたは「筆まめ」ですか?
レポートや文章、報告書の作成は得意ですか? それとも文章作りに苦手意識がありますか?

多くの方がこの作業を苦手と感じ、できれば避けたいと考えているかもしれません。
その結果、「マニュアルやナレッジの重要性」をいくら訴えても、「忙しいから後回しにしよう」と優先度が下がり、モチベーションが上がらない作業になってしまいがちです。

私はブログを見ていただければわかる通り、文章作成にストレスを感じることはなく、デジタル活字を読むのも書くのも大好きです。まあ、私は少し変わっているかもしれませんが、この「マニュアルやナレッジの重要性」を本当に理解しているIT担当者は意外と少ないのが現状です。

ですから、担当者を選ぶ際の重要なポイントとして、
「運用が得意なPC好きな方」
「PCスキルは苦手でも文書作成が得意な方」
の組み合わせが最強です。PCスキルや運用技術は検索すれば学べるかもしれませんが、ドキュメント化に対する苦手意識を克服するには個人の資質が問われます。この要素をぜひ、取り入れてみてください。