
「車検=自動車屋さんに任せるもの」という固定観念を持っている方は多いのではないでしょうか。私自身もこれまで、すべて整備工場に依頼してきました。
ところが先日、知人が軽自動車の「ユーザー車検」を自分で通したという話を耳にし、興味が湧いてきました。せっかくなら自分も経験してみようと調べ、実際にチャレンジしてみましたので、その流れをレポートします。
ユーザー車検を受ける前提条件
ユーザー車検は「平日の午前中に時間を確保できる人」におすすめです。検査予約から当日の流れまで、ある程度まとまった時間が必要になるため、時間的余裕がポイントです。
車検予約の流れ
まずは自身の車の車検日を確認し、各都道府県の運輸支局で検査予約を行います。
初めての方は「朝イチ」の予約を取るのが安心です。万が一、検査に通らず再チャレンジになっても当日中に対応できるからです。
必要書類
当日持参するものは以下のとおりです。
- 車検証
- 自動車税納税証明書(地域によっては不要な場合あり)
- 自賠責保険証書(前回分)
- 24カ月定期点検整備記録簿(整備工場に依頼して点検・記載してもらうのが一般的)
書類に不備があっても、窓口の担当者が丁寧に案内してくれるので安心です。
当日の手続きと費用
- 窓口で申請書に必要事項を記入
※事前にネットからダウンロードしておくと転記だけで済み効率的です。 - 各種手数料・税金・保険料を支払い
費用の目安は以下の通りでした。
- 検査手数料:1,800円
- 技術情報管理手数料:400円
- 重量税:8,200円
- 自賠責保険料:17,540円
合計:27,940円
整備工場に依頼する場合と比べると、大幅にコストを抑えられることが分かります。
車検ラインでの検査内容
いよいよ車に乗り込み、検査ラインへ。初めての人は係員が案内してくれるので安心です。
主な流れは次のとおりです。
- 灯火類・ワイパーの動作確認
指示に従いウインカーやライトを操作。 - 排ガス検査
マフラーに機器を差し込み測定。 - 走行チェック
ローラーの上で時速40kmまで加速し保持。 - ヘッドライト検査
光量不足で不合格になるケースが多いと言われますが、今回は無事クリア。 - 下回り検査
車体をリフトアップし、オイル漏れなどをチェック。
いずれもスムーズに進み、特にトラブルなく通過しました。
車検完了までの時間
すべての検査が終わったら事務所に戻り、新しい車検ステッカーを受け取って終了。
混雑状況にもよりますが、おおよそ1時間程度で完了しました。
まとめ:ユーザー車検は一度やってみる価値あり
今回、初めて軽自動車のユーザー車検に挑戦しましたが、思った以上にスムーズで楽しい経験でした。
「平日午前中に時間が取れる」「事前準備ができる」という条件がそろえば、コストを抑えつつ自分の車の状態を改めて把握できる良い機会になります。
整備工場にすべてお任せするのも安心ですが、一度はご自身でユーザー車検を体験してみるのもおすすめです。