今回の「ビジネスモデル研究会」では
昔から「慣習」もデジタルの力で大きなビジネスにと言うテーマでお送りします。

昭和の時代から、今でも脈々と引き継がれている「名刺交換」と言う行為

新入社員研修などでは「名刺交換のビジネスマナー講座」がある程
ビジネスの現場にとって重要な儀式です。

昔からあるこの「名刺(紙)」の管理は誰もが面倒と思った事と思います。
その流れで誰しも「名刺管理ソフト」の発想は思いつきますよね。
その関係でググると多くの名刺管理ソフト商品やメーカーが表示されます。

「単なる名刺管理ソフト」
と思いきや、淘汰も進みこの分野で上場まで果たした企業があります。

Sansan株式会社です。

Sansan株式会社(サンサン 英: Sansan, Inc.[3])は、法人向け及び個人向けの名刺管理サービスを提供する日本の株式会社。2018年現在、法人向け名刺管理サービスの「Sansan」は、国内市場において導入企業7000社、シェア82%で6年連続1位

Wikipedia

先ずは仕組みもさる事ながら、この分野でテレビCMを多数打って出たと言う事です。予想するにTVCMは数千万円規模の予算はかかるのではと思い、一つの商品に特化してここまで予算をかけて振り切った経営判断には脱帽です。
多分ですが売上に占める広告費は大きくもしかしたら当初は赤字覚悟だったかもしれません。(後で調べてみます)

ここまで「名刺管理」ソフトが繁栄した理由

誰しもが不便で、有れば便利と思っていた内容なので機能は簡単に思いつきますが。やはり時代に即していち早い「クラウド化対応」が大きいと感じます。
単に個人レベルの名刺管理は数多あり特筆する内容では無いですが、会社内でクラウド上にて名刺情報を共有化する事
これは目から鱗(少し大袈裟ですが)です。

名刺はあくまでも個人情報ではありますが、会社員としては企業活動の最重要な顧客情報DBになるわけです。この機能や活用方法は計り知れません。

名刺管理のお陰で、登録後に名刺を削除してスッキリしても良い訳です。
重要なのは紙では無く、二次活用出来るデジタル情報なのですから。

「ビジネスモデルの研究会」としましては
誰もが考え付く内容でありながらも「時代の流れ(クラウド化)と一気呵成の広告宣伝(認知度アップ)」で一気にシェア拡大の経営手腕がまさにビジネスモデルです。

それにしても名刺管理で上場ですよ、凄くないですですか?
単なる名刺が企業の顧客DBに進化させた秀逸モデル、これからもっともっと応用やプラットフォームビジネスにも進化すると思います。

中々ここまで振り切っての経営判断は難しいですが、素晴らしいモデル(経営者)として取り上げさせていただきました。

過去の 「ビジネスモデルの研究会」 記事はこちらです。

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