「アウトソース」とか「外部委託」とかイメージし難い方もいると思いますので概要から
アウトソースを日本語的に表現すると「ビジネス支援サービス」と言います。

ビジネス支援サービスを定義すると「企業の業務を代替するサービス」

分類
・ITO(ITアウトソーシング):主にソフト開発
・KPO(KnowledgeProcessOutsourcing)専門能力、知識の外部委託 主にコンサルティング
・BPO(事務処理的なバックオフィス業務の外部委託)主に財務会計、給与計算、総務業務

有名なアウトソース企業で有ればIBM、アクセンチュア等があります。

この恩恵を受ける企業は大手企業が一般的でした。
大手には大手が付いて大手の中でお金が回り様々な効率化が進みますよね。
本質的な効率化が進んだか否かはここでは論じません

しかし、一つの働き方のモデル(ワークシェアリング)には変わりがありません。

(参考)ビジネス支援サービスによる生産性向上・高付加価値化の事例
飲食業A社
・新店舗数の飛躍的な増加に比例し、売掛金管理業務が増加。コア業務に
集中すべき正社員の業務時間を確保するかが課題だった。
・独自の「売掛金管理業務」のシステム化では、社員のトレーニングなどが新
たに必要となり、時間的コストの削減には繋がらなかった。
BPOの導入効果1
・社員が派遣スタッフやアルバイトへのトレーニング等の業務から解放さ
れ、アドバイザリー業務などのコア業務に従事するができた。
・ 売掛金管理に従事する社員が3名から1名になり、また1店舗あたりの単価
が15%ほど削減できた。

経産省HPより引用

しかし、良い事ばかりではありません。
まだまだ中堅企業向けBPOは限定的です。

アウトソーシングを検討した際の課題
・コスト削減以外のメリットについて理解を得にくい
・経営層の理解が得られない
・従来当該業務に従事していた社員の扱いにこまる
・業務プロセスの洗い出しに手間が掛かる

経産省HPより引用
BPOによる効果が出にくい中小サービス業
• 中小サービス業でBPOが遅れる理由として、中サービス業は間接部門が小さく、間接業務のコスト削減メリットが小さいことが考えられる(一般的に間接部門は社員の数%)。
• BPOベンダー側から見ても、規模のメリットを活かせるだけの一社のロットが無いため、中小企業を顧客とするビジネスモデルになっていない。
• しかし、近年こうした中小サービス業等向けに、クラウド技術と組み合わせ、中小サービス業にも効果の高い新たなBPOが現れているが、「特に中小サービス業ほどあまり知られていない」

経産省HPより引用

この様な背景も有り、中小企業向けの新たな「BPO」を策定が急務となった。