IT系のお仕事をさせていただいている関係上、この手の話題には敏感です。
私自身の「DXに抱くイメージ」は

DXと声高に言っている方々は古い概念を生業にしているおじさん世代だけであると言う事。それを証拠に、多くのDX関連記事やDXを語っている方々はおじさん世代しかいません若者世代は一言もDXなどとは発していないと思います。
裏を返せば、今まで良しとしてきた仕事(業務やビジネス)を疑問に感じ変革できないか?
と言うおじさん発想でしかなかったことです。

なので変化の出来ないおじさん達にはこれからもDXなどと言う幻想の変革はムリなので若者発想に期待しておじさんは邪魔しないように協力しましょう。

これが極論ですが、身も蓋も無いのでDXレポートから読み解きます。

経済産業省がDXレポートで指摘した「2025年の崖」とは
「2025年の崖」は、経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」と呼ばれる資料の中で初めて使用されました。「DX」とはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称で、デジタルによる変革を指し、デジタル技術を使って企業がビジネスを生み出したり、消費者の生活が向上したりすることが含まれます。ここでいうデジタルとはAIやIoT、ICT、クラウドサービスなどを含んだ総合的な技術のことです。
DXレポートでは、日本国内の企業が市場で勝ち抜くためにはDXの推進が必要不可欠であり、DXを推進しなければ業務効率・競争力の低下は避けられないとしています。競争力が低下した場合の想定として、2025年から年間で現在の約3倍、約12兆円もの経済損失が発生すると予測されており、これを「2025年の崖」と表現しています。

経済産業省「DXレポート」

なぜ「2025年」なのか?

これらの年代問題として記憶にあるのがいわゆる「コンピュータ2000年問題」
などがありました。昔の旧型オフコンやなどは当時、日付を扱う際に西暦の下2桁だけを表示して上位2桁を省略していることが原因で問題が生じる。

これは年代で分かりやすくですが、2025年の壁の「2025年」に至っては
特に明確な日付課題がある訳では無く、この頃が危険だよと言う警鐘の感じであります。

もう少し突っ込むと過度に危険を煽る「おまいう案件」(お前が言うか)の様でして、先ずは手前の自分の所(お役所側)が先だろうと言う部分は置いておきます。
それらは別にして、2025年とは言わずもこれらのICT化の遅れについては、かなり昔から騒がれている内容で

DX化の話題に関しても、定義や範囲が不明確なので言葉の割にあまり響いて来ない内容でもありました。
それでも、これから先を見通した場合にこれらは考えて行かねばならない問題なので資料から読み解いて解説してみます。

DXの推進に関する現状と課題

2.1 DXを実行する上での経営戦略における現状と課題
➡︎ DXの必要性に対する認識は高まっているものの、ビジネスをどのように変革 していくかの具体的な方向性を模索している企業が多いのが現状と思われる。
2.2 既存システムの現状と課題
➡︎ ITシステムが、技術面の老朽化、システムの肥大化・複雑化、ブラックボックス化等の問題 があり、その結果として経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因となっている「レガ シーシステム」となり、DXの足かせになっている状態(戦略的なIT投資に資金・人材を 振り向けられていない)が多数みられる。
2.3 ユーザ企業における経営層・各部門・人材等の課題
➡︎ DXを進める上でベンダー企業に頼らざるを得ない現状
・ユーザ企業におけるIT人材の不足が深刻な課題
・老朽化したシステムの運用・保守ができる人材の枯渇
・困難となるITエンジニアの教育・確保
2.4 ユーザ企業とベンダー企業との関係
➡︎ ユーザ企業からベンダー企業への丸投げ
2.5 情報サービス産業の抱える課題
➡︎ 人員の逼迫、スキルシフトの必要性
・ビジネス・モデル転換の必要性(クラウド対応)
2.6 DXを推進しない場合の影響
➡︎ 多くの経営者が、将来の成長、競争力強化のためにDXの必要性について理解しているが・・・
・ 既存システムが、事業部門ごとに構築されて複雑化・ブラックボックス化
この課題を克服できない場合、DXが実現できないのみでなく、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性(2025年の崖)。

なるほど……とはならずに、特段何一つ目新しい内容は書かれていない。
要約するとポイントは2点
・老朽化した古いシステムの今後はどうするのか?
・圧倒的なデジタル人材不足でメーカー依存体質についてどうするか?

これは今始まった事では無いですが
今でも近隣の中小企業の工場などでは古いシステム(装置も含む)が現役で生きて(生き延びています)、幸か不幸か昔のオフコンなどは本当に堅牢に出来ていて、いつ壊れてもおかしく無い状況下20年以上の現役選手も元気に稼働しています。

これをどうしよう?と思っていても動けない会社(経済的、技術人員)も多いので、これは悲しいかな自然淘汰しかありません。
出来る会社は既に進めていますので。

デジタル人材不足についてはどうでしょうか?

何を持ってどの位のレベルをデジタル人材と呼ぶかの定義は必要ですが、どのレベルの方をどの様に育成するかは重要な内容です。これを中堅以上の高齢のおじさん達に期待しても先ずムリでしょう。
平成生まれのデジタルネイティブ世代に期待しましょう。
その上でどのレベルのデジタル人材を育てるか?もう一度考えて行く必要があるかと思います。

  • ハード構成を理解している人材
  • インフラ環境の技術を理解している人材
  • プログラミングが組めるプログラマー人材
  • システム仕様の定義や設計が出来るシステムエンジニア人材
  • 経営部分から定義出来るシステムマネージャー人材
  • 単にExcel VBAやRPAが組めるノーコード人材
  • PC設定が出来るシステム担当人材
  • コールセンター的なヘルプデスク人材

ざっと思いつくだけでもこれだけの種類があります。
それぞれ持ち合わすスキルも違うのでキチンと整理する必要があります。

ここまでは「DXの推進に関する現状と課題」についての考察でした。

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