最近よく聞くワードで「ノーコード」耳にしませんか?
有名な所で言いますと「wordpress」などもこれに当たりますね。
プログラムコードを書かずにアプリケーション開発を行う事です。

ノーコードツールは何が簡単で何が難しいのか?

この辺について書いてみます。
先ずは魅惑の言葉「簡単、誰でも」ですが。メーカーの思惑としては、今まで苦労して開発をして来た内容が「こんな簡単に出来ます」が売りになります。

と言う事は、プログラム開発者目線から仕様やロジックを理解してコード化していた身からするとブロックレゴを組み立てるが如く簡単に出来る。そんな素晴らしい技術革新であり「簡単に出来る」と言う評価です。

では「誰でも」…これはターゲット選定が非常に難しいです。「誰でも」の大前提として、スタート位置の違いがあります。

  • 仕様設計(テーブル構造、案件定義)経験がある
  • Excelを使った事がある(Excel関数は知っている)

このケースで考えて見ます。
SE(システムエンジニア)経験がある方ならある程度問題無く効率的に使えるでしょう。しかし、後者の方が今の業務のままノーコードツールを使い始めると結構危険なケースを見ています。

秩序の無い野良アプリの乱立

ノーコードツールでよく語られるネガティブ要素にプログラム経験が無いノーコードエンジニア問題と言うのがあります。プログラム経験が無いがプログラムもどき(手順)が組めるノーコードツールは導入の敷居も低く楽しいです。特に今までやりたかった事が少しの知識で形になるので非常にやりがいもあり、周りからも感謝されて結構のめり込みます。

これは一見良い内容ではありますが、大きな落とし穴があります。
この様な方の傾向として

  • やりすぎてしまう
  • やりっぱなしで終わらせてしまう

自社の中でもこんな経験ありませんか?これから起こる事が、俗に言う「属人化」や「野良アプリ」として継承出来ない仕組みとして負債システムになってしまう部分です。ノーコードアプリは作るのが簡単なので、仕様設計などせずに作りこみ直ぐに結果が出るので乱立します。

良くある事ですが前向きに作るのが好きな方は残す事が嫌いなケースが多いです。作るのは楽しいが仕様書とかマニュアルとか継承物を残す事をせずに、仕組みだけが量産されます。

その結果、時間の経過の中で担当も変わり仕組みだけが残り仕組みの維持管理継承が出来ない「属人化」や「野良アプリ」となってしまう訳です。これはノーコードアプリだけの問題では無くVBAやRPA界隈でも同様の問題と捉えられています。

ここでの問題は、やはり「簡単、誰でも」の部分の危険さでもあり大前提のシステム開発の基礎部分が大きく抜けてしまっています。

次の章では「システム開発の基礎部分」について掘り下げます。
結構大切な内容です。

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