よくあるご相談:「古い機械設備に付随するPCトラブル」

「まちの総務」に寄せられる相談で、特に多いものの一つが「古い機械設備に付随するPCの問題」です。特に、設備自体は問題なく稼働しているものの、付随する管理用PCが老朽化し、トラブルを引き起こすというケースが頻繁に見られます。

シンプルな答えは「新しい設備に更新を」ですが…

最も簡単な解決策は「設備ごと新しくする」ことです。しかし、これを軽々しく提案するわけにはいきません。特に、地方の中小企業では、メーカー保証が切れた古い設備を長年大切に使い続け、利益を上げているのが現状です。現場では20年、30年使い続けられている設備も珍しくなく、特に機械の構造がシンプルであるため、主な部分はまだ壊れにくいのです。

よくあるトラブル:老朽化したPCの問題

最も多いのは、設備に付随している古い管理用PCのトラブルです。PC業界の進化は非常に速く、10年、20年の技術差は大きいです。設備自体がまだ元気に稼働している一方で、PCのOSやソフトウェアが限界を迎えているケースが多く、トラブルを引き起こします。

さらに、数十年前に導入された設備の場合、その時の担当者が既にいないことも珍しくありません。もちろん、メーカーのサポートも終了しており、場合によってはサポート担当者も引退していることさえあります。

設備が止まれば大問題

もしPCがトラブルを起こして設備が止まってしまうと、全体の生産に大きな影響が出ます。そのため、現場の担当者は常に緊張状態で作業にあたっているのが実情です。

では、どう対処すべきか?

簡単ではありませんが、ケースごとに対応策はあります。

1. 専用言語でプログラム制御している場合

このケースでは対応が最も難しいです。メーカーと相談し、代替案を検討するしかありません。新しいPC向けにプログラムを作り替えるのには、多大な費用と時間がかかりますし、数年後には同じ問題が再発する可能性があります。バックアップソフトがある場合は、旧型PCを使って同じ環境を再現し、延命処置を行うことが考えられます。

2. 作業条件(レシピ)を保管しているだけの場合

この場合は比較的簡単に解決できるかもしれません。設備とのインターフェースさえ確認できれば、新しいPCに置き換えて、条件ファイルの管理を行うことが可能です。

最も大切なことは「事前準備」

トラブルが発生してからの対応では、時間も費用も余計にかかります。大切なのは、まだトラブルが起きていない今の段階で、事前に対策を講じておくことです。「備えあれば憂いなし」です。特に、旧型設備を使っている場合、予算や準備が整っていないとトラブル対応が難しくなります。事前に専門家と協議し、代替品の調査を行っておくことが最善策です。

まずは、お気軽にご相談ください。「まちの総務」は、皆様の困りごとに寄り添い、解決の道をお手伝いします。