「体内にマイクロチップを埋め込む」という未来像が、現実のものとして近づいてきています。スウェーデンではすでに数千人規模で実用化されており、鍵やクレジットカード、電車のチケットとして利用されているとのことです。

まるでSF映画やスパイ映画のような世界ですが、日本国内では倫理的な問題もあり、大きな波には至っていません。しかし、ベンチャー企業の動きや、ペットへのマイクロチップ埋め込みの計画など、徐々にその存在感を増してきています。


体内マイクロチップとは?

手のひらに埋め込むタイプのマイクロチップは、NFC技術※を利用して電子機器をかざすだけで本人確認ができるものです。たとえば、スマートフォンに名刺を表示させたり、オフィスの鍵を解除したり、さまざまな決済認証を可能にします。

※NFC技術
NFC(Near Field Communication)は、端末同士を近づけるだけで通信を行う無線通信技術です。

この技術を「究極の個人認証」と見る向きもあります。スマホやクレジットカードなら盗難のリスクがありますが、手に埋め込まれたチップは、よほどのことがない限り不正利用される心配がないためです。


想定される用途

体内マイクロチップの主な技術には、電池を持たないNFC(近距離無線通信)があります。これにより、外部機器を近づけるだけで個体情報(例:マイナンバーID)が読み取られ、認証処理が行われます。
言い換えれば、「体内に埋め込まれたマイナンバーカード」と考えることもできます。これが普及すれば、デジタル上のあらゆる情報認証が進み、電子鍵や決済、医療記録など、無数の応用が期待されます。


倫理的な課題と普及への壁

しかし、倫理的なハードルは大きいでしょう。体に異物を埋め込むことに前向きな人はどれだけいるのでしょうか。これが国の制度や企業の義務となれば、さらなる反発を招く可能性もあります。

普及が進めば関連サービスも増加し、逆に普及が進まなければサービスも停滞する。この相互依存の関係が課題と言えます。


個人的な感想

私は先端恐怖症で注射は苦手ですが、このマイクロチップには興味津々です。費用次第では治験に参加して、人体実験をしてみたいと思うほどです。

サイバーロボットとして「進化」した未来の自分を想像するのは、なかなか面白いものですね。
皆さんはどう思いますか?