
今さらながら、金融知識(マネーリテラシー)を身につけるために、改めてお金や投資について学び始めました。
もともと投機やギャンブル系には興味がなく、投資の世界そのものも「怪しげな人が多い」というイメージがあって少し距離を置いていました。しかし、最近の投資ブームや信頼できる仲間たちとの交流を通じて、自然と関心を持つようになったんです。
いずれは投資の成果なども公開していければと考えていますが、今回のテーマはそこではありません。
むしろ、新たな分野を学ぶ中で感じた「学びの難しさ」と、それを他者に伝えることの難しさについて、デジタル知識を人に伝える立場として改めて考えるきっかけになった、という話です。
新しい学びは、想像以上に「しんどい」
本当に、学び直しって大変です(笑)。
特に金融の世界には、知らない用語や横文字が次から次へと出てきて、気になってはググったり、AIの力を借りたり…。
でも、毎回その都度で思考が止まってしまい、なかなか前に進めません。
もちろん、周りに経験者もいますし、ネット上に情報も溢れています。
ただ、素人が玄人に何かを聞くとき、相手が直接「そんなことも知らないの?」と言わなくても、
「こんな初歩的な質問して大丈夫かな?」と、つい萎縮してしまう気持ちになることもあります。
この感覚、どこかで経験していませんか?
これって、デジタル分野でもまったく同じことが起きているように感じます。
例えば、ITの現場。
経験者からすれば「こんなの常識でしょ?」ということも、初心者には未知の世界。
しかも、学ぶ意欲が強く前向きな人ならともかく、少しでもプライドが高かったり、不安を感じている人にとっては、最初の一歩でくじけてしまう可能性も十分にあります。
それなのに、「知ってて当然」「学ぶ気がないからだ」と片づけてしまうのは、少し違うのかもしれません。
経験者も最初は初心者だった
私自身も、デジタル分野に最初から詳しかったわけではありません。
たまたま興味を持ち、学ぶ機会があり、少しずつ知識を積み上げてきただけです。
一方で、後から学び始める人たちは、すでに完成された世界を「かみ砕く」ところから始めなければなりません。
スタートラインがまったく違うのです。
言語習得にも似ています。
子どもの頃に自然に覚えた言語と、大人になってからの語学学習では、プロセスも負荷もまるで違う。
「伝える側」と「学ぶ側」 それぞれの立場を知ることの大切さ
私は普段、デジタル分野では「伝える側」、今回の金融リテラシーでは「学ぶ側」に立っています。
その立場の違いを体感することで、両者の気持ちへの理解が深まりました。
そして本音を言えば——
「別に専門家を目指しているわけじゃなく、必要なテクニックを実用レベルで使いたいだけ」
多くの人にとって、こういうニーズが現実だと思います。
だからこそ、効率よく、興味を持てて、活用できる学びのスタイルが求められているんですよね。
コツを知りたい。コツを伝えたい。
「難しそう」「何から始めればいいかわからない」
そんな壁を前にしたとき、まず必要なのは「興味を持ってもらう第一歩」。
そこだけでも後押しできれば、あとはもう本人のペースで進めばいい。
(もちろん無責任な意味ではなくて)
私自身、これからもそんなスタンスで、好奇心をエンジンにしながら、
学んだり、伝えたりしていきたいと思います。
最後に:伝える立場の人にこそ、学び直しの体験を
「学ぶ」側の気持ちを忘れずにいるためにも、
あえて自分が初心者として何かを学び直すことって、とても大切だなと改めて感じました。
デジタル、金融、語学…分野は違えど、根底にある“学びの心理”は共通です。
「伝える」ことに関わる人こそ、一度立ち止まって、
“自分が教えられる側だった頃”を思い出してみてはいかがでしょうか。