誰しもが苦手意識のある「マニュアル」の重要性について書きました

この章ではもう少し掘り下げて
業種ごとのマニュアル事情について書いて見ます。

システムエンジニア編

システム屋さんが顧客のシステム開発をする際に義務付けられている内容に

  • システム定義書
  • 内部仕様書(フロー、関数定義、テーブル定義)
  • 外部仕様書(ユーザーマニュアル など)

一般的にはこの辺は準備します(細かくはもう少しありますが)
これは自身のため、お客様のため、継承のためと情報を共有するためには必須です。他システム会社が引き継いだ場合にも何らかの糸口にはなります。

これを実際の企業の現場に落とこんで見ます。
社内にはPC導入が進み、担当者はExcelなどを駆使して自動処理(VBA)やノーコードツール(RPA)などを導入して合理化を便利に進めます。

このような仕組みの功罪としての「功」
比較的誰でも簡単に作る事が出来て多くの業務の自動化が進み便利になって来た。

しかし反対の「罪」としては「誰でも簡単に」と言う部分で色々試して作り込めるようになると楽しくてあれこれ業務の効率化をします。

この「誰でも」が実は落とし穴があり
作るのが好きな人は総じて「マニュアル作り」の重要性を理解していません。作る(攻める)事は楽しく得意でもマニュアル(守る)事は面倒で楽しく無いです。

そこで起こるのが誰にも継承出来ない自分勝手な仕組み、いわゆる「属人化」です。好き勝手に作る事でオリジナル版が乱立し継承が出来ない位に成長していつしか野良プログラム(管理者不在)となりお荷物になる傾向が顕著です。

この辺の重要性や基礎知識として鍛えられていない方が合理化や改善を名目に「みんなのために」頑張ってしまう傾向があります。

決してノーコード(RPA)やマクロツール(VBA)が悪い訳ではありません。簡単に作って簡単に運用してしまい継承出来る仕組みまで手を付けない事が問題なのです。

担当が自ら改善のために頑張ったのに。結果「属人化」されたお荷物にツールなどと言われるのは本人にとっても心外でしょう。

だから「マニュアル」作りが重要なのです。
せっかく良い仕組みを作りみんなのためになったので有ればもう一歩踏み込んで「マニュアル」もセットで作って下さい。

創作は楽しいが「マニュアル作るは面倒」こんな感覚のマインドチェンジが起こらない限り今日もどこかで野良プログラムが生まれて来ています。

「デジタル推進サポートプログラム」

誰か止めないと

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