仕事柄、プレゼン資料や各種のドキュメントを数多く作成しています。企画提案書、研修用テキスト、補助金・助成金申請書、解説マニュアルなど、頻繁にパワーポイントを使う機会があります。そんな中で、私自身の資料作成の心情は次のようなものです。

  • 派手な装飾を排除し、挿絵は極力シンプルにする
  • 配色はできるだけ単色でシンプルに
  • 文字は少なく、ダイレクトに伝える工夫をする

このようにシンプルさを心掛けていますが、実際にはTPO(Time、Place、Occasion)によってスタイルを変える必要があります。

TPOとは、時間・場所・場面を考慮した適切な対応を意味し、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。

シンプルに伝える場合

企業担当者への企画提案書などが該当します。課題に対する対応策や具体的な進め方など、比較的わかりやすい内容に関しては、文字や装飾を極力少なくし、相手に直感的に感じてもらうことに重きを置きます。

しっかりと伝える場合

研修用のテキストなどがこれに該当します。大勢の前でのプレゼンではシンプルさが求められますが、研修用となると解説や補足を含めて、読み物として成立させる必要があります。このため、文字が多くなることも避けられません。ここに関しては、今後さらに工夫が必要だと感じていますが、まだ明確な解決策は見つかっていません。

伝える内容によってスタイルを変える

  • 課題を明確にして感じてもらい、一緒に考えて解決策のヒントを伝える資料
  • 読み物として完結し、解説を行うセミナー資料

これらは、それぞれ異なるアプローチが求められるため、なかなか一概にまとめることが難しい部分です。「まあ仕方ないよね」で終わらせるのか、あるいは新しい考え方や未来の方策を取り入れるのか、この辺りを今後も深掘りしていきたいと思います。

プレゼン資料作成において、シンプル派としっかり派の両方のバランスを取りながら、最適な資料を作成していくことが重要です。どちらのスタイルが優れているというわけではなく、目的に応じた適切なアプローチが求められます。今後もそのバランスを探りつつ、より良い資料作成を目指していきます。