中小企業におけるデジタル化の課題が叫ばれていますが、人員や予算の制約から「ひとり情シス」に依存せざるを得ない現状が多くの企業で見られます。私自身、様々な現場を見てきた経験から、「ひとり情シスを救いたい」というテーマでアドバイスや応援のメッセージを届けています。

前回は、「IT担当者は料理好きが多い」という興味深い事実について書きましたが、今回は「X(旧Twitter)」が、孤立しがちなひとり情シスの救世主になり得るというお話です。

X(旧Twitter)でつながりを作り、孤立を防ぐ

「ひとり情シス」として、企業内でシステムの責任を一手に担う立場は、悩みを抱え込みがちです。デジタル知識に長けているため、情報収集には余念がありませんが、他社の担当者との横のつながりを作るのが苦手な方も多い印象があります。

さらに、SNSを積極的に活用する文化がない企業では、情報の共有や発信が制限されることもあり、ますます孤立してしまうことが考えられます。このような状況が続くと、問題を「自分だけの悩み」として抱え込み、負のスパイラルに陥るケースも少なくありません。

「あなたの困りごとは既に誰かが解決済み」

私がいつもお伝えしているのは、「あなたの困ったことは、既に誰かが解決している可能性がある」ということです。特にX(旧Twitter)では、ひとり情シス同士のやり取りが頻繁に行われており、悩みを相談したり、愚痴を言い合ったり、励まし合うことができます。

重要なのは、「同じ悩みを持つ人がたくさんいる」という事実に気付くことです。それだけで、目の前のプレッシャーから少し解放されるかもしれません。具体的な解決に至らなくても、同じ境遇の人と悩みを共有するだけで、一歩前進するきっかけになるでしょう。

まずはX(旧Twitter)に触れてみよう

まだX(旧Twitter)を利用していない方は、まず触れてみてください。もちろん、煽りやディスリのようなネガティブ情報は無視するのが賢明ですが、しっかりと情報を選別すれば、非常に有用なツールになります。

「🔍」マークで「情シス」や「ひとり情シス」と検索してみると、様々な情報や仲間にたどり着けるはずです。私自身もここで多くの助けを得ています。ぜひ、一歩踏み出してみてください。