料理や買い物が好きな私が感じた最近の変化についてお話しします。

「個食」の進化―時代とともに変わる買い物のスタイル

ここで言う「個食」は、「個人で食べる食事」という意味でも「孤食」という意味でもどちらでも構いません。特に、女性の社会進出や共働き夫婦の増加、さらには核家族化が進む現代では、買い物のスタイルが大きく変わってきました。

私たちが子どもだった頃、大手スーパーがまだ登場していなかった時代には、近所の小型スーパーでその日や数日分だけの食材を買うことが一般的でした。それが、大型スーパーの登場や共働き家庭の増加とともに、週末にまとめて買い物をするスタイルへと変わっていきました。私も子育て中、そんな生活を送っていた一人です。

しかし最近は、子供たちが巣立ち、小家族化が進む中、コロナ禍による外食自粛の影響もあってか、「個食」が再び注目されています。必要な時に必要な分だけ買う、そんな買い物スタイルが再び脚光を浴びているのです。

未来のスーパー像「スーパーのコンビニ化」が進む

では、これからのスーパーに求められる姿はどのようなものでしょうか?私が考える未来のスーパー像は、ずばり「スーパーのコンビニ化」です。つまり、「個食者」をターゲットにした商品構成を充実させることです。

たとえば、コストコの逆バージョンをイメージしてください。大量に買い込むのではなく、小分けで安く手に入れることができるスーパーです。食べきれずに捨ててしまう心配をせず、必要な時に必要な分だけ手に入れる、そんな買い物が求められています。冷凍保存ももちろん選択肢の一つですが、やはり「今欲しいものを今手に入れる」ことに価値を感じる人も多いはずです。

「個食者向けコーナー」の提案―スーパー内に新たなエリアを

また、さらに進んだアイデアとして、大型スーパー内に「個食者向けコーナー」を設置するのはどうでしょうか?野菜や肉、魚、惣菜などの食材が無駄なく揃った、あらかじめメニューが決まっている食材セットが販売されているコーナーです。これにより、料理が苦手な人や忙しい人でも簡単に食事を用意できるようになります。たとえば、「ヨシケイモデル」のような食材セットがイメージに近いかもしれません。

「スーパー内コンビニモデル」とでも呼びましょうか。スーパーの一角を「個食者」や独身者向けにスペースを設け、別レジを用意することで、より便利で手軽に買い物ができる環境を整えるのです。

何故、コンビニが人気があるかと言えば「いつでも手軽に気軽にちょっと立ち寄れる」かと思います。
そんな方からすると大型スーパーは立ち寄り難い場所になります。そこでスーパーの入口一画にスーパー価格でミニコンビニがあったら、気軽に寄れるしレジもササっと・・いかがですか?

多様なニーズに応えるスーパーの未来

今後、スーパーがこのように多様なニーズに柔軟に対応してくれれば、シンプルでミニマムな生活がより楽しく、ハッピーになるのではないでしょうか。多くの人々にとって、買い物がより身近で快適なものになる未来に期待しています。