「Web2.0」という言葉をご存じですか

「Web2.0」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
SNSを思い浮かべていただくと、イメージしやすいかもしれません。

Web1.0が「一方通行の情報参照」が中心だった時代に対し、Web2.0は「情報発信の時代」です。
ユーザー自身が自由に情報を発信し、発信者と閲覧者が双方向でコミュニケーションできるように
なったことが、大きな特徴です。

  • Web1.0:一方通行
  • Web2.0:双方向

(参考:デジタル講座「Web3.0編」)

双方向化がもたらした光と影

ネット上で誰もが自由に発信できる状態、それがWeb2.0の世界です。
古くは掲示板、近年ではSNSがその代表例でしょう。

確かに、便利で楽しい時代になりました。
しかしその一方で、双方向であるがゆえの問題点も目立つようになっています。

ネット上の投稿に対する、
妬み、嫉み、誹謗中傷、過剰な反論、時には暴言とも取れる書き込み。
こうした光景を目にする機会も、決して少なくありません。

なぜ「反論」だけが目立つのか

興味深いのは、賛成意見や同意の声は比較的静かな点です。
「揉め事には巻き込まれたくない」と、あえて沈黙を選ぶ人も多いのでしょう。

一方で反論を持つ人は、ときに感情的、あるいは攻撃的に意見を書き込みます。
中には、いわゆる“炎上商法”として注目を集めたい人も含まれているかもしれません。
こうした状況に、どこか釈然としない思いを抱いていたところ、腑に落ちる投稿に出会いました。

「シャーデンフロイデ」という感情

それが、「シャーデンフロイデ(Schadenfreude)」という概念です。
これは、他者の不幸や失敗を見聞きしたときに生じる、喜びや快感といった感情を指す言葉です。

表立って認めたくはないものの、妬みや嫉みから生まれるこの感情に
心当たりのある方も少なくないのではないでしょうか。
私自身も、まったく無縁とは言い切れません。

SNS時代に可視化された「昔からある感情」

この感情があるからこそ、SNSの投稿に反論したくなったり、
対象が政治家や芸能人など、自分に直接的な責任が及ばない相手である場合には
さらに感情が爆発しやすくなります。

シャーデンフロイデ自体は、決して現代特有の感情ではありません。
昔から人の心に存在していたものが、SNSによって「可視化」された
それが今の時代なのだと感じます。

感情は性格ではなく「状況」で生まれる?

では、こうした感情は性格によるものなのでしょうか。
それとも過去の体験やトラウマが影響しているのでしょうか。

この点について、非常に興味深い実験があるそうです。
それを紹介しているのが、オタキングこと岡田斗司夫さんのYouTube動画です
(切り抜きですが要点は十分に伝わります)。

その実験によると、「いい気味だ」と感じるシャーデンフロイデは、
その人の性格や個性ではなく、直前に自尊心が傷つけられた経験があるかどうか
発生しやすくなるという結果が示されています。

心の状態が行動を左右する

普段であれば「まあ仕方ないよね」「可哀想だな」と思えることも、
自尊心が傷つき、不安定な状態にあるときには、攻撃的な行動として表に出てしまう。

心が穏やかなときは寛容になり、
余裕を失っているときほど、ネガティブな思考に引っ張られる。
これは、自分自身を振り返ってみても、思い当たる節があるのではないでしょうか。

心が穏やかであれば、世界も少し平和になる

だからといって、「だから何だ」という話ではありません。
結局のところ、「心穏やかでいられれば、世の中はもう少し平和になる」という
ごくシンプルな話なのだと思います。

世の中が平和だから心が穏やかになるのか。
それとも、心を穏やかに保つ人が増えることで、世の中が平和になるのか。

そんなことを考えながら、今日もSNSの投稿やコメント欄を眺め、少し苦笑いしています。
いずれにしても、攻撃的で暴力的な言葉が、少しずつでも減っていくことを願いたいものですね。