前回は「作業性」や「生産性」としての「稼働率」のお話をしました。

今回は「可動率(べきどうりつ)」です

「可動率(べきどうりつ)」
とは「機械を稼働する事が可能で有った時間」言い換えると
「正常に動いていた時間」を「本来動くべき時間」で割った数値

本来動くべき時間内で正常に動いていた割合
これを逆に言いますと「正常に動いていなかった時間」になります。

言い換えると作業性の「稼働率」にも置き換えられますが
可動と言う事で装置の状態を表す指標と捉えて良いと思います。

こちらも二種類の考え方が有ります。

①機械原因で製品不良を起こした場合:作業がストップしてしまいます。
②機械の故障(パーツ故障又は交換):作業がストップしてしまいます。

どちらも「可動率」を下げる原因になり

①は品質管理や品質保証の課題になります
②は保守管理の課題になります。

同じ指標でも、管理する内容や管理する部門が違ってきます。

「稼働率」
①営業力の強化は経営層や営業的な課題
②作業性の強化は作業現場の上長と作業者の課題
「可動率」
①は品質管理や品質保証の課題
②は保守管理の課題

先ずはここまで理解して頂ければ、次の課題解決に入ります。
「稼働率」:②作業性の強化は作業現場の上長と作業者の課題

「可動率」:②は保守管理の課題につなげます。