設備産業の中で一番重要なパラメータとなります
「装置管理」ですが、一言で「装置管理」と言いますが

専門技術がある位で、かなり難しいテクノロジーの世界です。
この辺を順番に紐解きます。
先ずは装置情報から得られるモノを整理します。
①作業性
②保守性

装置管理を紐解くとこの二つに集約されます。

第一段「作業性」です

装置の作業性と言いますともちろん、作業の生産性になります。
量モノ生産であれば、稼働率(可動率)が話題になりますね。

「稼働率」

とは「フル稼働できる状態で、実際に働いていた割合の事」
「実際に生産した個数」を「本来生産する予定の個数」で割った数値

「可動率(べきどうりつ)」

とは「機械を稼働する事が可能で有った時間」言い換えると
「正常に動いていた時間」を「本来動くべき時間」で割った数値

この二つの持つ意味は大きく、次の活動の大きな指標になります。
先ずはココでは「稼働率」に絞ってお話を進めます。

「稼働率」とは「フル稼働できる状態で、実際に働いていた割合の事」

「フル稼働出来る状態」とは何でしょう?

多くの中小企業ではこの「フル稼働出来る状態」と言うのがあまり重要視されていません。
重要視と言うのは重要ではあるが
「数値」として明確に管理されていませんと言う意味です。

この「稼働率」にも二通りの考え方があります。
改善と言う側面から見た場合の「稼働率低下」とは

①営業力の強化:生産可能な能力に対し受注数が少ない場合、自然と稼働率は低下してしまいます
受注が無いのに作業しても在庫になるだけです。

②作業性の強化:作業を分割すると直接作業、間接作業に分かれます。
直接作業を装置自体の作業と捉えると、間接作業は段取りや材料準備の直接作業以外の作業。

この様に分類出来ます。
受注を増やして生産効率(間接作業の削減)が一番の理想形です。

まとめ

①営業力の強化は経営層や営業的な課題です。
②作業性の強化は作業現場の上長と作業者の課題です。

単なる作業面からの稼働率ですが、様々な見方が出来る指標になります。

自社の生産能力、生産数アップ(間接作業を減らし生産数量アップ)
無駄な在庫削減

トヨタ生産方式で有名な「ジャストインタイム」になります。
必要なときに必要な分だけ製造を行う仕組み

その指標として「稼働率」は全てのベースになる大切な指標です。

次は「可動率(べきどうりつ)」について解説します。