お仕事柄多くの経営者の方とお話しするケースが多いです。
皆さん経営のプロではありますが、システム化やDX話題になりますと途端に寡黙になったり、トラから羊になります。
もちろん専門分野が違うので理解は出来ながらも経理などの数値苦手と同様にシステム系は極端に苦手意識が強いようです。
皆さん総じて「うちの会社のデジタル化は遅れている」と言われます。
これは予防線でもありそうですが………
では一度、「鳥の目虫の目魚の目」と言われる「鳥の目で俯瞰」してみましょう。
世界から見た日本を見てみます。
現在はデジタル化社会でありIT系巨大企業(GAFAM)に代表されるIT企業の躍進が止まりません。中国であればBATHのテック企業
では日本はどうでしょう?完全に後塵を拝しております。
この原因は?国の政治責任、教育の課題、制度の問題?
と出来ない理由を挙げる事は簡単で
マスコミをはじめ、あらゆるコメンテーターも人事のように論じております。
この状況を今度は「虫の目」で見て下さい
自社に置き換えると、日本が抱える問題と一緒では無いですか?
貴方の企業だけが遅れている訳では無くて、大企業も含めて日本全体が遅れているのです。
「なので安心して下さい」……とは言えませんが
この様に目線を変える事で、さっきまで日本国内の様を評論していた人が
自身に置き換えた場合、今度はブーメランと言う内容になります。
自身の事も出来ていないのに、人や国の評論も出来ないですよね。
これがまさに今日本が抱える構造的な問題だと思います。
巷では日本のデジタル化推進を行う舵取りとして
「デジタル庁」「デジタル化田園都市構想」として始まりましたが
今一度立ち返って皆んなで前を向いて行ければと願ってやみません。
何度も言いますが「デジタル化は手段でしかありません」
日本が国をあげて推進するには
「規制改革(大胆な撤廃)」
「誰も取り残さない政策では無く、キチンと区別する政策」
マイノリティ側に合わせる政策は愚の骨頂です。
もう一つ、デジタル化のメリットは単一ではありません。
標準化とか繰り返しによって効率化して、集めた大量のビッグデータで分析して全体効率を上げるのが目的です。
一つのプロダクトを多数の同様の製品を同業で取り合う様な狭い世界のお話しではありません。
(例えば同じようなオンライン教育製品をメーカー毎に販売して少ないパイを取り合う)
このような内容は既にガラケーのガラパゴス化の中で失敗を経験しています。
もちろんコンテンツも重要ですが、やはりプラットフォーム側にシフトしていかねば未来はありません。
まだ規模は小さいですが「まちの総務」はこの部分を狙ってスケール化を目指しています。
小さな個で戦っても勝ち目も未来もありません。
これからは共助の世界(横串連携)が未来につながって行くと確信します。
「遅れている」や「遅れている責任転嫁」をするよりも
「良いものを柔軟に取り入れて行く」この様なマインドになって行ければ
まだまだ勝負は出来ると信じております。
ーPRー