お客様との会話から
「自社の仕組みは特殊だから汎用品のアプリでは活用出来ない」良くある内容です、この言葉を胸に過去には多くの仕組みを開発もして来ました。

しかし、最近は
「その仕事本当にオリジナルで無いとダメですか?」
「オリジナルアプリは色々と盛り込み過ぎていますが本当に活用されていますか?」

この様な疑問符に出会う機会が多いです。

良くあるオリジナルアプリの事例で「苦労して導入したITツールが、現場に全く定着しない」どこの組織会社も、この苦労を一度は経験したことがあるのではないか。

「ITツールを導入しても定着しない」

社内でプロジェクトを作りシステム設計を行い導入まで苦労して漕ぎ着けた。そこまでは順調です、しかし問題は、そのシステムが現場に全く定着しなかったこと。

システムの理想を追い求めて「こんなデータが欲しい」と思うもの全てを詰め込んだせいで入力する情報が膨大かつ複雑に。現場の入力負荷が多くなった結果「誰も使わないシステム、使いにくいシステム」になってしまったのです。

情報が集まらないからデータを分析にも活用出来ず戦略データにも活かせず。トップの力を借りて無理矢理にでも「データを入れてくれ」と調整して回るなどシステム提供側とユーザー側のギャップが産まれ、システムそのものの存在意義まで疑われる存在に

その失敗事例がトラウマになりその後の「IT投資は消極的」になる。こんなケースを多く見聞きしております。

そんな方々に対しての「処方箋」は無いのか?

これが本章のテーマです。先ず先に考えるべき内容「オリジナルは一旦置いて既存の汎用システムで流用出来る部分は無いか」こんな内容で自問自答して見て下さい。

今まで業務分析やシミュレーション分析をした事もないのにいきなりシステムに依存して「出来そうな妄想」を描いていませんか?
業務分析やシミュレーションをしたいので有れば、先ずは仮説を立てて現場のデータでもお試し分析は可能です。そこから逆算してその仮説を実施するための最低限データを確保する環境作りです。

あれもこれもと妄想して「盛り込みたい気持ち」を抑えます。
ここは最低限守るべき(全力で阻止)内容です。

次に重要なのは「連携は後回し」です

もちろんシステムなのでデータ連携は重要です、後からの合わせ込みは難しいですよね。だからと「やたらとシステムに組み込み過ぎる」のは厳禁です。あの機能もこの機能も盛り込みたいと言う欲望も全力で阻止です。

その際は「キー」を意識して後からの連携(必要に応じ)を可能な設計にすべきです。

この考え方は「マイナンバー制度」と同じ内容です。マイナンバーと言う「国民識別番号」をキーにする事で様々なシステム連携が可能になります。そのためにも「キー」は最重要な要素になります。

キー付けのシステム設計が出来れば、後からの連携も優位になり最初から全部盛り込むよりも必要に応じながらリーズナブルに拡張性にも対応可能になります。

その様な意味合いから、オリジナルで大掛かりなシステムを設計する前に、機能別に汎用システムを活用しながら拡張して行くと言う手法も有効になって来る訳です。

過去の失敗(トラウマ)を払拭するためにも、汎用品を評価しながら(失敗しても撤退リスクも少ない)機能を絞り拡張していくのがこれからのシステム化の潮流になると考えられます。

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