お仕事柄、契約書を締結するケースが多々あり主に

  • NDA(秘密保持契約)
  • サポート契約書
  • 業務提携契約書
  • 業務委託書
  • 業務請負契約書

この辺の一般的な契約書です。
特に弊社のような、吹けば飛ぶような小さい会社が大手と取引を行う場合に不利にならないために締結したり逆に小規模事業者間で口約束のトラブルに発展しないために覚書程度で締結する場合もあります。

しかし、毎回感じるのは
テンプレ化(雛形)した内容について、ややこしい文言の羅列文書で本当に必要なのか?時代錯誤や形骸化していないのか?
この辺について考えてみます。

時代はDXです、契約書の類も紙文書への相互押印の取り交わしから電子上での契約(電子契約)も進んでおりますが

実はこれはDXでは無く、単なるIT化の域です。
電子上のフォーマット(紙に印刷しないだけ)に電子認証を行う仕組みです。デジタル上で完結はしていますが、契約書そのものに対しては何も言及されていない、単に電子化(IT化)したに過ぎません。

DX観点から見ますと「契約書自体を究極的に無くせないの」又は「大胆に簡便化出来ないの」こんな目線で考えて見ます。

契約書が必要な理由

一版的には契約書は「トラブルの防止」「円滑な取引」「コンプライアンスの徹底」のために必要とされています。

この中で重要な締結理由の「トラブルの防止」です。

何らかの問題が発生したとき、契約書がないと大きなトラブルに発展するリスクが高くなります。例えば、報酬の設定について一方が「○○円と約束したはずだ」といい、他方が「いや、△△円の約束だった」と主張するなど、双方の意見が食い違うことがあります。契約書に報酬の設定が明記されていれば、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。

大きな問題として金銭トラブル、何らかの問題が生じた際の責任の所在この辺が想定出来ます。

その他の理由の「円滑な取引」「コンプライアンスの徹底」については飛躍するので今回は割愛します。

「トラブルの防止」のための契約書

契約書の作成理由の「トラブルの防止」を考えます。
良くあるテンプレ(雛形)の第1章からの文言回りくどく、言い回しをあえてややこしく繰り返して難解にしています。要は、契約内容、契約範囲、契約期間、契約金額、トラブル時の対応、反社でない事この辺についてダラダラ書かれた内容です。

過去にトラブルがあり訴訟問題まで発生?などで、これらの問題を回避するために、内容が増えて理論武装したのがこれらの契約書フォーマットだと理解しています。

一般的な規制と似ていますね、事故が起きる度に規制が強化され増やすのは簡単ですが、規制緩和は難しい…こんな流れを踏んでいるのも契約書だと思います。

1番の疑問は「上記以外の疑義が生じた場合は双方の協議で決定する」

これって何を意味するかわかりますか?水戸黄門で言うところの「印籠」のように???「何かあったら双方で話し合いましょう」と結局はこの一文に全てが集約されます。

そうなると、色々と文言を並べても、並べなくても最低限必要な内容だけで「妥協出来る部分は話し合いましょう」これで全てが解決できるのではと感じる次第です。

で、大事な部分は「妥協出来ない部分」

これはアナログな判断を曖昧にするような文言では無く、デジタル的に表現出来る数値(金額や期間)、範囲、責任の所在位に集約出来ると考えます。
いかがですか?短絡的過ぎますか?

仮に過去にあった何らかのトラブルがトラウマになっていて書式に熟考を重ねて増えていったのかも知れません。

契約社会の欧米などではどのような雛形になっているのか気になります。

次回の内容で
海外取引で契約書が活かせなかった事例について

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