巷で話題の「脱Excel」キーワードとしての課題として「属人化と継承性」の問題がクローズアップされます。

前回はこの「属人化と継承性」の対応策として、以下の2つについて書きました。今回はこの中の「近々の課題対応」について深堀りして考えてみます。

・近々の課題対応のおさらい
「属人化と継承性」の問題解決策はドキュメント作成(仕様書)と言いますがこれではノーコード時代の有効な解決策にはなりません。この手の解決策でよくある「仕様書の自動作成ツール」などもありますが、結局は出来た資料が複雑で「わかる人にはわかるがわからない人には伝わらない」という問題があります。そのため、このようなソフトは限定的であるとされています。

ノーコード時代の仕様設計書とは、何がベストであろうか?

まず、システム開発を行う上での「仕様書(ドキュメント)」とは「システムの設計書を作成すること」です。つまり、技術を持つ人が見れば誰でも全く同じものを作れるというドキュメントを作る工程を指します。そのためにシステム開発の案件では

機能一覧・画面遷移図・ユースケース図・データ構造・フロー図・ER図などたくさんのドキュメントを作成しています。大規模な開発になるほど、これらのドキュメントの量が増え、長い期間をかけて検討・執筆を行うことになります。

ここから解説すると、ノーコードアプリ「kintone」を活用する場合に最低限必要な
機能は以下の通りです。

一から作り始める場合
・機能図
・処理フロー
・テーブル構造
・データ連携(ルックアップ、関連レコード一覧、アプリアクション機能)

先に作ってしまった場合
・機能図
・処理フロー
・使用プラグイン

以下はkintoneアプリを直に見れば分かる内容
・テーブル構造
・データ連携(ルックアップ、関連レコード一覧、アプリアクション機能)

この辺についてのドキュメントがあるだけで(作成はルール化)「属人化と継承性」解決の糸口にはなりそうです。

最後に1番大切な事(ここテストに出ます)
ノーコードツール「kintone」は個人依存せずにチーム(組織)で対応する事。
「Excelの属人化と同じ轍は踏まない」
上司や組織が無責任に個人に任せた結果が「Excel属人化と継承性」の問題を助長しています。

最低限の知識としてチーム(組織)として基礎教育を行う事
お勧めサービスとして
「まちの総務」企業さま向け「デジタル推進サポートプログラム」をご活用ください。

これは非常に大切な事で、属人化は個人に依存した組織の課題です。新たなツール活用を機にチームで対応と言う舵切りをしましょう。これは部門長や経営者の役割です。

そうする事で「脱Excel」と揶揄されている気の毒な担当者も今度はノーコードアプリの推進者として日の目を見る事は間違い無いです。一緒に進めて行きましょう。

ノーコード時代の(kintone)アプリ仕様書案を作りました。これで少しお客様と運用して見ようと思います。色々試しながら切り貼り充実させて、いずれkintone上にドキュメントシステムとして公開出来ればと思います。
みなさんの参考になれば幸いです。

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