日本人の気質には、何もないところから何かを生み出す「0→1」が苦手な一方で、「1→100」に乗っかることが得意な特徴があります。この傾向は私自身も感じるところであり、世界を見渡すと、天才的な発想(変態的?)から生まれるサービスや製品が溢れています。実際の製品に加え、過去のオマージュも含まれている可能性もありますが、それは別として。

特に日本人が得意とするのは「1→100」の応用技術です。過去においても、「0→1」で新しいものを生み出したことはあるでしょうが、日本人は「1→100」において優れた応用技術を展開することに長けているように感じます。

「0→1」は基礎技術を築く過程であり、「1→100」はその基礎技術を活かして応用技術を生み出すプロセスです。この点において、最近話題となっている「ChatGPT」が興味深い事例です。基礎研究は以前から進められていましたが、OpenAIのChatGPTが具体的な形で登場したことで、一気に世界中に広まり、国内でも盛り上がりを見せています。

この「1→100」の加速を感じるのは、ChatGPTが提供するAPIを通じて様々な有益な使い方やビジネスへの転嫁が進んでいることです。ネットニュース、ブログ、YouTubeなどでその影響を目にすることが日常となり、情報感度の高い個人たちが自発的に広めています。

ChatGPTの提供APIを利用することで、世界中で様々な応用が広がり、対話型AI元年になることは疑いありません。国内メーカー、コンサル、専門家たちが開発する有益で便利な応用型モデルが次々と登場することが期待されます。

これにより、デジタル化が進む中で少し遅れをとっていた「日本国」も大きな機会を得ると感じられます。応用技術においては、日本も世界で競争できるとの確信があります。深堀りが進む中で「ガラパゴス化」の懸念もありますが、それを超えて基礎技術を活かして世界に挑む姿勢が求められています。

「1→100」の得意分野としてAIも挙げられますが、これを活かして「まちの総務」にも新たな課題提起をしていきたいと思います。

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