表現が難しいタイトルではありますが、この問題は非常に切実で共通性のあるものです。顧客向けにデジタル化推進やシステムコンサルティングを行う中、まずはゴール設定の共有から始めるべきです。もちろん、効率化に対する課題を明確にし、それを基にスタートする必要があります。
伝える方はさまざまな情報を伝え、「合意形成」ができたと判断して進めます。しかし、進行中になぜかうまくいかない感覚や見えない障害に直面することがあります。伝える方は「勝手にゴール設定ができている前提で話します」し、伝えられる方は「頭では何となく理解したつもりで進めていきます」。
しかし、時間だけが過ぎ、結果に結びつかないことがあります。総論で賛成しても各論の部分で疑問符が浮かび上がり、担当者は自ら進捗をストップさせます。進捗確認を行っても、返答は曖昧であり、お互いのギャップ(核心部分)の合意が得られていないケースもあります。
担当者は「頭では理解しているが、何かが引っかかる」と感じています。この引っかかりはお互いの信頼関係が醸成されていないと難しいもので、深層部分には「面倒くさい」「私がそこまでやるの?」、「忙しいので手間をかけたくない」といった本音と建前の葛藤が存在します。
これは特殊な事象ではなく、デジタル推進時に必ず直面する課題の一環です。建前的には「デジタルは必要」と理解しつつも、「本音」部分ではネガティブ思考が足かせになりがちです。事例は異なりますが、国内外で同様の問題が日々議論されている可能性があります。
「本音と建前」の部分をしっかりと可視化することで、スムーズに進展する可能性があります。伝える方、伝わる方の課題だけでなく、「本音部分(個人のネガティブ思考)」をクリアすることが重要です。具体的な事例がなくとも、この問題に真摯に向き合うことで、デジタル化は手段であるということを再認識します。
この課題はリスキリングや教育についても共通性がありそうです。
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