イベント運営に関する重要な情報をご紹介します。前回は「やりがい搾取になりかねないイベント企画」に焦点を当てました。

担当者のやる気や前向きな気持ちはもちろん重要ですが、継続的な、みんなが幸せになるイベントを企画するためには、「やる気や人柄」だけに頼るべきではありません。

また、一過性の単発イベントも注意が必要です。イベントの目的は何でしょうか?出店者の知名度向上、まちおこし、地域活性化、シャッター街の活性化など、大義はさまざまですが、目的が不明確であれば、イベントは途中で息切れし、成果を上げることが難しくなります。

担当企画運営者の気持ちや努力も大切ですが、それが「誰かのために」頑張ることに繋がり、目的が手段と化してしまうと、継続性が損なわれます。

「気持ち」も大切ですが、ビジネス的な具体的メリットがないと、最終的には空中分解してしまいます。そして、それはまるで潮が引くようにスーッと失散していきます。

企画はもちろん重要ですが、最も重要なのは予算(活動資金)です。最終的にはお金が不可欠であり、これは事実です。しかし、単にお金だけではなく、それがベースになり、その上で美しい理念が成り立ちます。

企画運営側は最初に予算を確保し、その後で理念を語り、周りを巻き込み、相互のメリットを享受できるようなイベントを運営する必要があります。

イベント運営者はまず、しっかりと予算を確保し、それを基に活動を開始し、理念に共感してくれるメンバーに声をかけ、協力してイベントを運営していくべきです。