デジタル人材育成の一環として、資料整理に取り組んでいます。今回は、俯瞰的な視点からインターネットの進化に迫り、その内容を整理しました。
前回はITの大元である「インターネットの進化」について取り上げました。これはWebの進化過程と、これからの展望についての内容でした。
今回は「DX基礎知識」の一環として、ITデジタルツールの活用について述べます。「DX基礎知識」では、ツールが整い、次にどのような方向性を模索すべきかが問われます。これがDXの始まりの一端です。
DXを議論する前に、DXの本質について整理しましょう。
DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略称です。これは、「デジタルによる変革」や「デジタルによる改革」と訳されます。
この文脈は重要です。DXは単にITツールを使った業務改善ではありません。それは単なるツールの効率化にとどまらず、DXの文脈では「変革」という更なる意味を持ちます。
広義の意味で、新たなテクノロジーを活用して業務プロセスを大きく変えていくことを目指します。しかし、この範囲や進め方については明確なガイドラインが欠けています。
DXを議論する際には、具体的な成果よりも、全体最適化がもたらされたという波及効果が重要です。
言い換えれば、「テクノロジーを活用して過去の慣習を打破しましょう」というノリで臨むのが適切です。
このような概念的な要素が強いため、DXには一つの正解がなく、企業文化において成果や効果が重視される伝統とは少し異なることもあります。
DXは業務の改善や効率化ではなく、業務そのものを変革すること
改めて言いますが、「DXは業務の改善や効率化ではなく、業務そのものを変革すること」です。これを念頭に、次の段階に進んでいきましょう。
なぜ今、DXなのか?
DXの前提条件が整ったところで、「なぜ今、DXなのか?」という問いに対処してみましょう。そして、誰が「DX、DX」と叫んでいるのか考えてみてください。
DXは変革を望まない層に対する警告とも言えます。デジタルネイティブな若者たちは、DXとは何か、そしてそれが良いものなのかについて疑問を持っています。
要するに、変化を嫌がり、変革を望まない層がDXの力を借りて大きく変わることができる、というのが本質です。
それでは、国がDXを大々的に推し進める背景には、一定の理由があります。それは、先行するIT基礎知識に基づいた技術の進展が影響しています。
次回は、DX基礎の具現化技術について取り上げます。