デジタル人材育成の一環として、資料整理と内容の精査に取り組んでいます。前回はDXにおける「アプリの民主化」について解説しましたが、今回は少し趣向を変えて考えてみましょう。

デジタル人材育成は、誰にとっても必要な要素でしょうか? 実は、「興味の有無」が大きく影響します。デジタル技術に関わるだけでなく、何かを作り上げたり組み立てることへの好みや傾向が、重要な役割を果たします。

幼少期の経験を振り返ってみましょう。例えば、「プラモデル」。あなたは好きでしたか?

  1. 大好きでよく作っていた(塗装や部品加工まで)
  2. 作ったことはある(完成まで)
  3. 途中で挫折した(面倒になった)
  4. 嫌い、めんどくさい

この経験は、デジタル関連の興味にどう反映されるでしょうか?

① は好奇心旺盛なチャレンジャー
② はマニュアル通りに進む
③ は興味があるが途中で挫折しやすい
④ は興味がない

このように、デジタル人材の分類が面白そうですね。もちろん、具体的な割合はわかりませんが、興味がない(③、④)の割合が多いかもしれません。

では、どのようにこの情報を活用すればよいでしょうか?

デジタル人材育成の対象は、興味があり主体的に学びたい人々(①、②)と考えられます。そして、興味があるが進み方がわからない人々(③)にも支援を提供することが重要です。

そのため、興味のない方に対して熱心にアプローチしても効果は薄いかもしれません。逆に、興味はあるが進む方法がわからない人々に焦点を当て、サポートを提供することが効果的です。

つまり、興味のない人に煽っても意味がなく、興味があるが進み方がわからない人々に向けてサポートを提供することが近道です。