最近よく耳にする「働かないおじさん」という言葉。これ自体は今に始まったことではありませんが、デジタル化やDXの波に少し取り残された世代のサラリーマンが、職場で「働かない」と揶揄されることも少なくありません。しかし、彼らが本当に最初からそうだったのでしょうか?若かりし頃には、もっと希望や意欲に満ちていたのかもしれません。
そこで今回は、「働かないおじさん」と言われる方々が再び活躍するための「処方箋」をご提案します。
長年の経験を活かして「つなぎ役」に
職場において、「働かないおじさん」と呼ばれる人たちが多いのは事実です。しかし、長年の経験を活かせば、まだまだ活躍できる場があります。それは「つなぎ役」として、誰もが「やらなければいけない」と思いながらも手を付けにくい業務をサポートすることです。
例えば、次のような業務です:
- 業務マニュアルの作成
- 運用管理マニュアルの整備
- 各種台帳の管理
一見すると「地味」で「今さら感」があるかもしれませんが、だからこそ重要です。これらの業務を整えることは、企業全体の効率化や後進の育成に直結します。
「会社のために」というマインドチェンジを
50代を超えると、残りの会社人生は限られてきます。その時間を愚痴や不満で埋めるのではなく、「会社のために役立つ」マインドチェンジをしてみてはいかがでしょうか。
このような業務は、以下のような形で大きな価値を持ちます:
- 経営者視点:企業内でのノウハウ継承が進む
- 若手社員視点:属人化の防止が実現する
つまり、一見目立たないけれど、企業にとっては「誰かがやらなければならない」重要な業務なのです。
「恩送りおじさん」になる選択
ここで救世主となるのが、長年の経験を持つ「おじさん」たちです。彼らは、
- 何が不足しているのか
- 誰に聞けば解決できるのか
を若手よりも熟知しています。この知識を活かし、自ら必要な仕事を見つけて取り組むことで、評価を高めるきっかけになります。
確かに、この取り組みですぐに評価が上がるとは限りません。しかし、長期的に見れば、企業の財産となることは間違いありません。
「老害おじさん」ではなく「恩送りおじさん」に
最後に、考えてみてください。日々愚痴ばかりこぼす「老害おじさん」になるのか、それとも、「会社のために何かを残す、恩送りおじさん」として未来に貢献するのか。
50代からの仕事術は、マインドチェンジから始まります。「働かないおじさん」として見られるのではなく、「恩送りおじさん」として再び輝ける道を選んでみませんか?
それが「おじさんの生きる道」です。