
生産管理システムのDXを多角的に掘り下げるシリーズブログです。
前回は 「社内政治は混ぜるな危険」 というテーマで、変革を進めるうえでの社内の力学について解説しました。
残念ながら、正攻法だけでは変革が難しい場面もあります。
生産管理システムは、もはや個社の課題ではない
社内政治と戦うには、 「圧倒的な影響力」 を身につけて社内のラスボスを抑え込む以外に道はない——
そんな厳しい現実をお伝えしましたが、今回は視点を変え、前向きに議論してみましょう。
キーワードは 「まちの総務」的発想 です。
一社独自のやり方にこだわるのではなく、一度俯瞰して(鳥の目で)業界全体を見渡してみる。
個人や一部の部門のこだわりが、果たして 本当にシステムに組み込むべき要件なのか?
これを冷静に問い直す必要があります。
かつて、行政のハンコ廃止議論でも同じような構図がありましたね。
「これまでやってきたから」「うちのやり方に合わない」といった理由で抵抗しても、結局は時代の流れに飲み込まれていきます。
「まちの総務」DAO構想—DXの未来像
理想論ですが、こんな仕組みを考えたらどうでしょうか。
- 「まちの総務」DAOコミュニティ を立ち上げる
- 経験者や有志を募り、 生産管理システムの変革推進 について議論する
- 対話型AI を活用し、基礎設計(テーブル構造や機能設計)を策定
- ノーコードアプリ でプロトタイプを素早く実装
- 意欲ある経営者 に評価・活用してもらい、ある程度の実績を作る
- 成功事例をSaaSとして広め、業界全体に普及
まだ時期尚早かもしれません。
しかし、少し先の未来では、このような考え方が実現可能になり、多くの企業が 当たり前のように 活用する時代が来るでしょう。
いや、 絶対に来ます。
アプローチは異なるかもしれませんが、変革の波は確実に訪れます。
この動きを加速させるには、まだまだエンパワーメントが足りません。
ぜひ、力を貸してください。
次回は 「DXの視点から考える生産管理システム」 について掘り下げます。