「まちの総務」として活動している私たちの目的の一つは、「共助の世界を広げるプラットフォーム」を作ることです。

基本コンセプトは、「あなたの困りごとは、すでに解決できる誰かがいる」です。仕事やプライベートにおいて、人々は様々な悩みや困りごとを抱えています。そんな時、そっと寄り添い、良い方向へ導く誰かがいると助かりますよね。

このアイデアの具体的な形が「まちの総務」です。その背景には、次のような実体験がありました。

牛屋さん共助モデル

ある知り合いの牛屋さんのお話です。牛を育てるという仕事は、365日休みなく働かなければならない過酷なものです。大手企業や会社なら交代で休むこともできますが、家族経営や小規模な農家では自由度が少ないのが現実です。

そこで、一人の生産者リーダーが立ち上がり、近隣の牛屋さんたちと共同で小さな会社(組合)を設立しました。彼らは、牛屋の経験を持つ人々を数名雇い、交代で牛屋さんをサポートする仕組みを作りました。

各組合の牛屋さんは、共済費として月に数万円を納め、これがサポーターさんの給与となります。サポーターさんは、牛屋さんの休みの計画に基づいて、給餌から乳搾りまでの業務を担当します。この仕組みにより、牛屋さんは定期的な休日を確保でき、急な冠婚葬祭にも対応できるようになり、大変好評です。

この例は一つのケースですが、双方にとって良い仕組みだと思いませんか?

  • サポーターさんの経験がお仕事につながる
  • 牛屋さんは計画的に休みが取れる

業種を超えて、このようなモデルが広がることを願っています。このような事例が、「まちの総務」の基本コンセプトになっています。