皆さんは、質問するのが得意ですか?それとも苦手ですか?
私は、好奇心旺盛で知らないことを知るのが大好きです。自分にない知識を他人やWebから得られると考えているので、むしろ「質問しないのは損」だとさえ思っています。
そんな私ですが、仕事でお客様や研修参加者と接する中で、「質問が苦手」な方が多いと感じることがあります。特に若手に限らず、ベテラン層にも一定数存在しており、比較的おとなしめな方に多い印象です。
今回は、なぜ「質問が苦手」と感じる人がいるのか、その背景を考え、対策についてお話しします。
質問が苦手な理由とは?
「質問が苦手」という現象を、大きく2つの観点で分けて考えることができます。
1. 心理的な理由
「こんなことを聞いてもいいのだろうか」「知らないのが恥ずかしい」「プライドが邪魔する」などの理由から、質問をためらう方がいます。これらの心理的なバイアスにより、質問を諦めてしまうケースです。
ただ、こうした理由については、「質問するのは当たり前」という文化をつくるなど、職場環境の改善が比較的有効です。今回の主題ではないため、ここでは詳細を割愛します。
2. 技術的な理由
一方で、質問そのものが「うまくまとめられない」「何をどう聞けばいいか分からない」といった技術的な課題を抱える方も多いです。これは、質問力や論理的思考の不足が背景にあると考えられます。
論理的思考が苦手な人への課題
「質問力」が不足していると感じる人の多くは、「論理的思考」の訓練が不足している可能性があります。
論理的思考(ロジカルシンキング)とは、物事を体系的に整理し、矛盾なく筋道を立てて考える方法です。企業活動においても、課題解決や意思決定に欠かせないスキルです。
例えば、以下のような事例があります:
- サポート担当者がメーカーサポートに問い合わせをしたいが、必要な情報が整理されておらず、相手に意図が伝わらない。
- トラブルの内容だけを伝え、背景情報を省略してしまい、問題解決まで時間がかかる。
このようなケースは、年齢や経験を問わず、一定数見られるものです。特に、「論理的思考が苦手」な方が抱えがちな課題といえます。
解決の糸口:質問コンシェルジュの可能性
こうした状況を改善するために、「質問コンシェルジュ」という役割が有効ではないかと考えています。
質問コンシェルジュの役割
- トラブルや課題の整理をサポートする。
- 本質的な質問内容を引き出し、適切な解決策につなげる。
たとえば、FAQサイトにこのようなコンシェルジュ機能を組み込み、「質問整理の手助け」を行う仕組みを作れば、より優しい世界が広がるのではないでしょうか。
さらに、こうした活動に参加した人には「Thanksポイント」を付与し、報酬や特典を提供する仕組みを加えれば、モチベーション向上につながるでしょう。
結論
「質問が苦手」な人の背景には、心理的な要因だけでなく、論理的思考や質問力の不足という技術的な課題があります。これを補う仕組みとして、「質問コンシェルジュ」という役割やツールがこれからの時代に求められているのではないでしょうか。
皆さんも、自分の「質問力」や「論理的思考力」を磨くとともに、誰かの質問をサポートする役割を担ってみてはいかがでしょう?
FAQサイトを具体的にどうブラッシュアップできるかを考えてみます!