仕事の上で客様と接する場面で、次のような会話を相象する事はありませんか?

「何か課題はありますか?」「うーん、○○について困っています」
「そうですか。じゃあ、こんなことを試してみませんか?」

このように、課題に対して何らかの対策を提示する場面は、日常の業務でもよく見られるでしょう。しかし、その中で「問題」と「課題」が混同したシーンもたびたび発生していることはありませんか?

「問題」と「課題」の違い

私自身も「問題」と「課題」をあまり意識せずに使っていた方でしたが、ビジネスシーンではこれらの違いが明確に定義されていることを、コンサルタントの先生に記事の内容として教えて頂きました。

問題:実現したい目標と現状の間に生じている差異
課題:その差異を埋めるための取り組み
対策:その取り組みを実施するための具体的な方法

つまり「問題」を克服するために「課題」を明確にし、その上で具体的な「対策」を組織し実施していく、という構造です。

問題と課題を混同しやすい状況

この話を分析すると、本来は「問題点:目標との差異」を明確にした上で「課題内容:差異を埋める方法」を探るべきですが、「課題は何ですか?」という問いかけ自体が、一見すると見当違いになりえることが分かります。

例えば課題と問題の区分をする場合

以下のような実象例を見てみましょう:

クレーム処理
問題:クレームの撲滅
課題:クレームを防ぐための対策

人事問題
問題:離職者が多い
課題:離職を防ぐための施策

労務の課題
問題:仕事が忙しすぎて残業が多い
課題:業務の遅延を防ぐための手段

結論

これらをビジネスシーンで実際に実現していくためには、課題と問題を明確にすることが重要です。ただし、混同していたとしても、実際に詰まるのは実践可能な対策の提示と、それを実施することです。