みなさんは、かつて一世を風靡した日本発のSNSコミュニティサービス「mixi(ミクシィ)」を覚えていますか?当時、国内で非常に人気があり、友達とのつながりや日記の投稿など、多くの機能が利用されていました。私自身もコミュニティに参加し、投稿用のネタ探しに使っていました。

しかし、Facebookの台頭により、mixiは次第にその影を潜めました。その後、ゲーム「モンスト」の成功で再び注目を集めましたが、私自身もそれ以上の進展には注目していませんでした。

さて、今回ご紹介するのは、既に導入以来1800万人以上(2023年4月時点)が利用しているというニッチなツール「家族アルバム みてね」です。このサービスは、赤ちゃんの写真や動画を家族で共有するためのプラットフォームで、特に子育て世代に向けた内容となっています。

家族間でしか利用できないため、一般の方々にはあまり馴染みがないかもしれませんが、それでも多くのユーザーが利用しているのは驚きです。そして、このサービスがMIXI社によって運営されていると知り、個人的にも感慨深いものがあります。実は私も「家族アルバム みてね」の愛用者で、日々孫の成長を確認し、ほっこりしています。

「家族アルバム みてね」は、無料でアルバムのように写真や動画を投稿し、特定のユーザー(主に身内)がその成長を見守りながらコメントをすることができるSNSです。一見、他の特化型サービスと変わりないように思えるかもしれませんが、そのビジネスモデルが非常に優れています。

このサービスの主要ユーザーである子育て世代は、比較的デジタルに慣れた層です。デジタル写真の閲覧が主流ですが、裏にはジジババ世代という強力なパワーユーザーが控えています。彼らはデジタルだけでなく、紙に印刷して残したいというニーズが強いのです。そこで、「家族アルバム みてね」では、アプリ内で簡単に写真を選んで印刷サービスを利用することができます。無料で数枚の写真が郵送されるサービスもありますが、多くのパワーユーザーは追加の写真を購入し、思い出を形にしています。

このように、GAFAMのような巨大企業がマスをターゲットにする中、MIXIはニッチな市場で独自の地位を築いています。今後もこのプラットフォームを活用した新しいサービスの展開が期待されます。特に、赤ちゃんの月齢に合わせた関連商品のリンクやお祝いの内祝い商品など、さらなる可能性が広がるでしょう。

最後に、個人情報の保護を徹底し、ユーザーが安心して利用できるサービスの提供を続けてほしいと願っています。