前回は「忙しい」の定義を整理してみました。
「結局の所、人に寄るよね」ではありますが、それでは身も蓋もないのでもう少し掘り下げてみます。

企業研修やコンサル時の経験から、どの様な時にこの「忙しくて時間が無いから出来ない」と言う回答になるか?

  • 「お仕事を他人や部下に振るのがヘタ」
  • 「教える時間が取れずに結局自分でやってしまう」
  • 「システム化(自動化)すれば良いが自分で出来ない」
  • 「ルールが無いから毎回同じミスをする」ルールを作れば…
  • 「段取りや優先順位付けが苦手」
  • 「忙しいので必要な連絡を後回しにしてしまう」
  • 「忙しいので仕事が遅れ怒られる」

身に覚え無いですが
本来は個人(自責)で解決出来る内容ですが「忙しさ」を理由に後回しにして結局負のループに陥っているケースです。

実はこの課題の深層部にもう一つ深刻な問題が潜んでいます。

  • 文書作成が苦手(作文が苦手)
  • PCスキルに苦手意識がある

これは結構、核心を突いていませんか?
本当は誰でも出来る内容ではありますが、どこかに苦手意識があり後回しにしてしまい結果無限ループに陥るケース。

課題抽出に於いてこの事務業務が早ければ(誰かがやってくれれば)約7割方は解決の方向が見えてきます。

・「お仕事を他人や部下に振るのがヘタ」
→指導マニュアルが有れば良いですよね。
・「教える時間が取れずに結局自分でやってしまう」
→マニュアルが有れば教える必要も無いですよね
・「システム化(自動化)すれば良いが自分で出来ない」
→仕事の流れ(フロー)が書ければシステム化に近づきます
・「ルールが無いから毎回同じミスをする」ルールを作れば…
→ルールを作って明文化すれば良いですよね
・「段取りや優先順位付けが苦手」
→お仕事を見える化して優先順位を決定すれば良いですよね
・「忙しいので必要な連絡を後回しにしてしまう」
→端的にまとめる力(文章力)をつけてサクッと報告すれば良いですよね
・「忙しいので仕事が遅れ怒られる」
→優先順位の見える化して進捗確認と報告をすれば良いですよね

こんな感じです。

仮説として

  • 文章力がある方
  • PCツールを使いこなせる方
  • お仕事を俯瞰で捉えて段取りや優先順位付けが上手な方

これらが得意な方はお仕事の要領も良く「忙しい」を口にしない方なのかもしれません。性格的にも「面倒くさがり、非効率が嫌い、楽したい」の意識が強い方なのかもしれません。この性格なので多くの方が苦手とする部分を克服して、自身で合理化しながら「良い塩梅」で仕事をこなしているかと思います。

では多くの人が「忙しい」と言うこの環境を救う手立ては無いのか?
これは次のテーマとして考えます。

-PR-