先日、顧客先の経営者との対話が非常に興味深いものでしたので、その内容を共有したいと思います。「クラウド型のSaaSはコストを抑えているようでも、実際には月額経費が大きく、利用料として税金や家賃を支払い続けているようだ」という話題が取り上げられました。この表現は、社内のシステムを住宅に例えたもので、的を射た内容であり、面白みを感じさせるものでした。

確かに、「マイホーム vs 賃貸住宅」という住宅論争には未だに解決が見えません。どちらも一長一短で、メリットとデメリットが存在します。これをシステムに置き換えると理解しやすいかもしれませんが、所有概念が異なるため、全く同じではありません。

住宅論争には田舎と都会の条件などが絡むため、一概に結論を出すのは難しいですが、「システム」においては一定の解が見出せそうです。

家賃として月額支払いするなら所有が良いのか? 所有することで引っ越しができない制約が生じるが、実はシステムにも見えないコストが含まれています。

本当にオリジナルのアプリが必要なのか、運用面の管理人コスト、安全性や安定性のコスト、柔軟なバックアップやバージョンアップ。そもそもの議論として、オリジナル開発費用として数百万から数千万円かけて運用する必要があるのか? 多少の犠牲を払っても、標準品に合わせることでコスパが向上しないか?

これらの視点を考慮すると、システムを住宅になぞらえるのはやや誤解を生むかもしれません。

クラウド技術の進歩やアプリケーションの技術向上により、コンピュータの所有概念は薄れ、汎用的なアプリケーションも充実してきています。これらの影響により、方向性が徐々に明確になってきていると感じます。

では、どのような状況で「オリジナルアプリ」が必要になるのでしょうか?
この辺が回答になりそうです。

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