デジタル人材育成の一環として、資料整理に取り組んでいます。前回はDXを語る上で欠かせない技術の進化について述べました。「クラウド、ビッグデータ、IoT、AI」などの技術がDXを牽引しており、その解説を行いました。
今回は、インターネット時代において避けて通れない「情報セキュリティ」について解説します。
情報セキュリティの要点
情報セキュリティの要点は、「見えない恐怖を正しく理解すること」です。我々は複雑化した情報化社会において、ネット上でのデータハッキングや破壊、情報漏洩、ウイルスなど、目に見えない脅威と戦っています。いつ攻撃が起こるのか、何が狙われるのか、その恐怖と闘っています。
この「見えない恐怖」との戦いは、気にするほどに危険を煽られます。さまざまな対策が存在しますが、脅威が現実化すれば対策はあくまで気休めに過ぎません。
では、どうすれば「正しく恐れる」ことができるでしょうか?それは、過度な反応をせず、適切な対策を講じることにあります。
まず、自身や組織の不安点を洗い出します。例えば、情報漏洩、機器の故障(データ紛失)、ウイルス感染などです。情報漏洩については、最も重要な情報から優先順位をつけます。情報を「A、B、C」ランクに分類し、適切な管理レベルを設定します。これにより、最重要な情報に集中して対策を講じることができます。
次に、機器の故障やデータ紛失に対する対策を考えます。技術の進歩により機器の性能は向上していますが、故障は避けられません。常に機器のバックアップを取り、データをクラウド上に保管するなどの対策を講じます。
そして、ウイルス感染についても適切な対策が必要です。ウイルスは常に進化し続けていますが、メーカーの対策に頼ることが重要です。信頼性の高いウイルス対策ツールを利用し、過度な不安を抱かずに安心して活動します。
以上のように、適切な対策を講じることで、「見えない恐怖を正しく理解する」ことができます。過度な不安よりも、冷静な判断と準備が重要です。「備えあれば憂いなし」の精神で、正しく恐れることが大切です。
次回は、このテーマの最終章として、「バックオフィスの業務改善」について続きます。