最近のディスカッションでは「対話型AI」が話題に上ることが多くなっています。
先日も「対話型AI」について話していると、「AIが導く答えはどうしてもコモディティ化してしまうのではないか」という話題になりましたので、この記事にまとめました。
AIに答えを求めると、多くの場合、同じような方向性の答えに集約されてしまうことが多いです。そこで、「AIにはオリジナリティや独創性を期待できないのか?」という議論が生まれます。専門家に聞いたわけではありませんが、現状ではAIは過去の情報を元にしているため、曖昧な感覚的・感情的な回答ではなく、事実に基づいた内容が基本となっています。
将来的にはAIが「忖度」や「おもんばかる」ことができるかもしれませんが、現状ではまだその領域は人間の役割です。しかし、アイデア出しのヒントなど、膨大なデータから提案をくれるので、人間はそれを選んだり組み合わせたりすることで、AIの利点を享受できます。
コモディティ化とは?
話題を「コモディティ化」に戻します。コモディティ化とは、製品やサービスの性能、品質、創造性、ブランド力などに大差がなくなり、顧客から見て「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に見える状況を指すマーケティング用語です。
多くの企業がAIに頼り、製品開発やデザインに活用し始めると、確かにその方向に進むでしょう。しかし、「コモディティ化が進む=ネガティブ」と捉えるのではなく、そういった作業はむしろ機械化やデジタル化、AIに任せて効率化を図ることが重要です。それは全人類にとってポジティブで幸せな方向性かもしれません。
コモディティ化は企業にとって困難か?
コモディティ化は企業にとって困難な課題かもしれません。では、その状況をどう乗り越えるかが議論の焦点となります。
例えば、同じ魚でも、種類や形が多岐にわたり、コモディティ化していない例があります。目的や内容によって、種類も形も、味も異なるのです。ここにこそ、人間が介在して企業価値を上げられる要素があるのではないでしょうか。
この視点に納得し、妙に説得力を感じました。