「〇〇の法則」とかが結構好きです。
「2:6:2の法則」という言葉を耳にしたことはありますか？
これは、どんな集団においても、次のような割合で人のパフォーマンスが分かれるという経験則です：
- 優秀な人が2割
- 平均的な人が6割
- パフォーマンスが低い人が2割
この法則は、人が集まると自然に生まれる現象であり、どのようにチームを編成しても、再び同じような割合が形成されると言われています。
アリの世界にも適用される「2:6:2の法則」
この現象は、なんと働きアリの世界にも当てはまるそうです。そのため、「法則」というよりも、集団形成の真理とも言えるのかもしれません。
例えば、学校のクラス分けでも、この法則が自然に現れるように感じませんか？少しずつ特色の違いはあれど、どのクラスにも「2:6:2の構造」が浮き彫りになります。
企業研修でも感じる「2:6:2の法則」
私が企業研修でチーム演習を行う際にも、この法則が顕著に現れます。たとえランダムにチーム分けをしても、必ず「2割が積極的」「6割が中間的」「2割が消極的」という形に分かれるのです。
さらに興味深いのは、積極性が少ないメンバーだけを集めた場合でも、その中で「2:6:2の法則」が再び成立し、自然にチームとして機能する点です。つまり、この法則を理解するだけで、集団の見方や接し方が変わるのではないでしょうか。
「2:6:2」を活かした組織運営のヒント
この法則を意識することで、組織運営にも活用できる示唆が見えてきます。例えば、ネガティブな印象のある2割の人が目立つ場合、そのグループだけで新たにチームを組んでも、再び「2:6:2の構造」が現れます。この現象を理解すれば、どのような状況でもチームとして成り立つ可能性を信じられるようになるでしょう。
また、かつて「起業するなら、異なる血液型のメンバーを揃えろ」というアドバイスを受けたことがあります。そして、組織を拡大する際には、「伸ばしたい方向性に合う血液型の人を採用していけ」とも。論理的かどうかはさておき、これは「多様性を尊重しよう」という教訓として受け止めるべきです。
実験してみたい2つのチーム編成
もしも以下のようなチームでプロジェクトを進めたら、どのような結果になるでしょうか？
- 前向きな上位2割のメンバーだけを集めたチーム
- 後ろ向きな上位2割のメンバーだけを集めたチーム
後者が良い成果を出すようであれば、それは大きな発見です。しかし、組織運営において本当に注意すべきなのは「どちらにも属さない中間層」や「やる気のある無能」の存在かもしれません。「やる気のある無能」は、集団を誤った方向に導いてしまうリスクがあり、これを見極めるのは非常に困難です。
まとめ：流動性のある組織を目指して
このような観点から考えると、適度な人員の入れ替えやクラス替えのような仕組みが、企業における組織運営には欠かせないのかもしれません。「2:6:2の法則」を知り、その特性を活かすことで、より柔軟で強い組織を作るヒントが得られるでしょう。
あなたのチームでは、この法則がどのように現れていますか？ぜひ振り返ってみてください！