ネット検索は情報収集の一部に過ぎない

インターネットで検索する習慣はありますか?
私自身、好奇心旺盛な性格で、日常的にネットを活用しています。ネット上の情報に助けられた経験も多く、その恩返しとして、得た知識を誰かに伝えることが役に立つと考えています。

そんな私のもとには、「○○の情報があったら教えて」といった問い合わせがよく寄せられます。「頼まれごとは試されごと」と思い、できる限り調べるのですが、実際にはネット検索で得られる情報は限られており、情報収集のごく一部に過ぎません。

ネットでは得られない“本当に価値ある情報”とは?

例えば、「家を建てるために良い土地を探したい」と考えた場合、まずはネットで「希望地域、売買、住宅」などのキーワードを入力し検索します。しかし、そこに表示されるのは、広く公開された売却情報ばかりで、希望条件にピッタリ合う物件に出会うのは容易ではありません。

一方、地域の不動産会社や近所の人々との会話を通じて得られる情報には、ネットには載らない貴重なものが含まれています。

  • 「近所の○○さんが家を売りたいと言っていた」
  • 「あの辺の土地がもうすぐ分譲される予定らしい」

このような“生の情報”は、ネット検索だけでは得られません。

他のケースでも同様の課題が

同じことは、さまざまなシーンで当てはまります。

  • 中古車探し:グーネットやカーセンサーで情報は豊富にあるが、「信頼できる販売店なのか?」「ネットには出てこない優良車両はないか?」といった点は不透明。
  • 就職・転職:求人サイトには多くの募集情報が掲載されているが、実際の職場環境や待遇など、現場のリアルな情報は分かりにくい。
  • 結婚・交際:「良い出会いがない」と感じていても、マッチングアプリや婚活サイトに頼るだけでは理想の相手に巡り合うのが難しい。

コア情報を得るために必要なもの

このように、ネット検索だけでは得られない“コア情報”を手に入れるためには、リアルな人間関係やコミュニティが不可欠です。

  • 不動産情報:地域の不動産会社とのネットワーク
  • 中古車情報:信頼できる販売店や車好きの仲間とのつながり
  • 仕事探し:企業の内情を知る業界関係者とのコネクション

しかし、こうした情報を得るためには、適切なコミュニティにアクセスし、信頼関係を築くことが重要になります。

“情報をつなぐ仕組み”の必要性

「情報が集まる場所に足繁く通い、良い関係性を作ること」が理想的な解決策ですが、これを個人で実践するのはなかなか難しいものです。

そこで注目したいのが、人脈を活用する仕組みの構築です。

  • 情報通の人とつながる:幅広い人脈を持つ人と関係を築く
  • 趣味や外部コミュニティに参加する:会社と自宅の往復だけでなく、外部のネットワークを広げる
  • 情報マッチングの仕組みを活用する:リアルな口コミや専門家の知見を活かす

“お節介”をDXで可視化できるか?

このような貴重な情報を効率的に集め、つなげる仕組みを作れないかと模索しています。

例えば、

  • 地域の「お節介おばさん・おじさん」ネットワークの活用
  • 専門家と一般ユーザーをつなぐマッチングプラットフォームの構築
  • 口コミや紹介をデジタル化し、信頼性を確保する仕組みの開発

これらの仕組みが実現すれば、求める情報に最短でたどり着くことが可能になるかもしれません。

AIはこの問題を解決できるか?

情報は無数に点在していますが、それらをつなぎ、信頼できる情報として活用することが最大の課題です。もし、AIがこの役割を担うことができれば、大きな革新が生まれるでしょう。

「あなたの困ったは、すでに解決策を知っている誰かがいます」
そんな未来が実現すれば、地域や業界を超えた“情報のDX”が進むかもしれません。