
DX研修や企業向けITサポートを行う中で、時には“耳の痛い話”をお伝えすることがあります。
それは主に経営層や管理職(中堅社員)に向けたものです。
一方で、若手層や女性メンバーには比較的やさしく接します。
なぜなら、立場ごとに果たすべき役割が異なり、
“耳の痛い話”とは叱咤激励であり、気づきを促すためのものだからです。
管理職・中堅社員に求められる共通の役割とは
AI先生に聞いてみました
管理職と中堅社員には、いくつかの共通点があります。
それらは組織の成功を支える非常に重要な要素です。
① リーダーシップとチームへの貢献
- 管理職はチーム全体の指揮をとり、方向性を示す役割を担います。
- 一方、中堅社員も若手育成や日常業務の中でリーダーシップを発揮します。
どちらもチーム全体の成果に貢献する存在です。
② 人材育成
- 管理職は部門全体の人材育成に責任を持ち、部下の成長を支援します。
- 中堅社員は若手への日常的な指導・サポートを通じて育成に関与します。
共に次世代の成長を担う存在です。
③ 問題解決能力
- 管理職はチーム全体の課題やリスクに対応し、
- 中堅社員は日々の業務で発生する課題を解決します。
いずれも迅速な対応力と判断力が求められます。
④ 経営層との連携と現場理解
- 管理職は経営層と連携し、経営ビジョンを現場に落とし込む役割を持ちます。
- 中堅社員はそのビジョンを理解し、実務を通じて実行に移す立場にあります。
⑤ 組織全体の成長への貢献
- 管理職は部門業績の向上を、
- 中堅社員は改善活動や日常業務のリーダーシップを通じて、
共に組織全体の発展を支える存在です。
優等生的な答え、でも「自分はできているか?」
ここまでがAI先生による模範解答です。
では――その内容、あなた自身は実践できていますか?
この問いに対して、思わず言葉を詰まらせる人が多いのも事実です。
そして多くの場合、「できない理由」を探すことで自分を守ろうとします。
「できない理由探し」は自信を守る最適解
耳の痛い話ですが、
人は“できない理由”を挙げることで、自分のプライドや心のバランスを保とうとします。
これは、多くの企業で見られる共通の構図です。
- 会社方針への愚痴
- 上司や社長への不満
- 部下や若手への不平
- 「学んでいるけど実践できない」言い訳
あなたの周囲にも、こうした人はいませんか?
もしかすると、自分自身がそうなっているかもしれません。
「人は写鏡」文句ばかり言う人は、同じように見られる
「人は写鏡(うつしがみ)」という言葉があります。
社会や会社に不満ばかりを言う人は、他人からも同じように見られてしまうものです。
理屈や問題提起は立派でも、「で、あなたは何をするのか?」この問いに答えられない人が多い。
「時間があればやる」「自分の立場ではできない」
そう言い訳を繰り返すうちに、無意識に「やる気のある無能」が生まれてしまいます。
「やる気のある無能」を生む構造と世代背景
今の中堅層は、バブルを知らず「ゆとり世代」と呼ばれた世代にあたります。
「頑張っても報われない」「責任ばかり増える」
そんな経験を重ねるうちに、無難に過ごす方が得策と感じてしまうのです。
こうした心理が、今の日本社会全体を包む閉塞感を生んでいます。
しかし、ここで終わってはもったいない。
人は変われない、でも「小さな炎」は灯し続けられる
性格や考え方を変えるのは簡単ではありません。
だからこそ、「小さな炎を灯し続ける」ことが大切です。
理屈よりも、小さな成功体験。
そして、狭い社内政治から一歩離れて、外の世界とつながること。
他社の同じ立場の人たちと話すだけで、
「自分だけじゃない」と感じ、再び小さな希望が見えることがあります。
社内に閉じこもらず、外へ出よう
社内で愚痴をこぼしている暇はありません。
人生は有限です。
地元や業界団体が開催する研修会・セミナーに積極的に参加しましょう。
同じ立場の人たちと意見を交わすことで、
閉ざされた心にも“新しい風”が吹き込まれるかもしれません。
無駄なプライドなど脱ぎ捨てて、学び合う仲間と共に成長していきましょう。
私たちは、そんなきっかけを提供できる研修セミナーを目指しています。
▼まとめ:責任と権限を再確認することがDX推進の第一歩
管理職・中堅社員が「できない理由探し」から一歩抜け出し、
自らの責任と権限を正しく再認識すること。
それが、組織の変革を動かす最初の火種になります。

