今から20年位前頃からISO規格の取得ブームが有り
先ずは、大手メーカーが取得、その後中小企業にまでブームが広がり

何時しか取得が手段となり、ISO認定自体が特別なものとしての位置付けが弱まってきた感が有る今日この頃・・

ISO規格とは、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。ISOの主な活動は国際的に通用する規格を制定することであり、ISOが制定した規格をISO規格といいます。ISO規格は、国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準であり、制定や改訂は日本を含む世界165ヵ国(2014年現在)の参加国の投票によって決まります。

主なISO規格

品質マネジメント規格:ISO9001

環境マネジメント規格:ISO14001

ISO規格のメリットとしては今の産業界の発展の礎となって来た事に異論はない。
作業の標準化が進み、効率化と言う意味や属人化と言う意味では進歩して来たはずで有る。

しかし、様々な弊害やデメリットも見えて来ている。
形骸化によるマンネリ、取得維持費用の費用対効果、取得のためのお仕事・・

今、まさに次のステージに進もうとしている
ISO規格の取得ブームは終演の時期を迎えていると思います。
ISO取得企業が次の改定時に廃止検討をする場合の進め方を・・・

「自己適合宣言」

前向きなスタンスとして「自社内ISO規格準拠はするが第三者認定を廃止する」
この様なスタンスが良いと考えます。

ルール、規定マニュアル、体制はそのまま維持して。
チェックシートを基に内部監査で自社の品質レベルの維持向上を目指します。

自社の管理基準マニュアルをHPで公開し
チェックシートと内部監査内容を全て表に出すのです。

その際は良いも悪いも包み隠さず。
むしろ悪い点を明確にして、改善内容を明記しスケジュール化し、その過程も公開します。

HPで外部公開をする事で、第三者の目とするのです。
これには、かなりの勇気が必要かと思いますが。
これらを積極的に開示する事で、認証としてルール改定を進めるのです。

トヨタ自動車さん辺りはISO規格より厳しい自主規格を持って品質保証では無く高品質な製品保証の方向に進んでいます。
この様な舵取りの時期に近付いてきているのかなあ・・と感じます。

ーPRー