これは、ある企業さんの事例ですが
多くの中堅企業でも結構「あるある」なのかもしれません。
ExcelマクロとかMS-Accessとか手軽に自動化やシステムが組めて便利ですよね。
しかしこの便利のおかげで、後々の方々が苦労していると言う怖いお話です。
本格的なプログラムまでは組めなくても
VBマクロやMS-Accessで有れば簡単な仕組みが作れます
と言うのが一時期流行りました。
結構簡単に作れて（作れる人に取ってはですが）
なんちゃってプログラマーが量産された時期でした。
自動処理をちょちょっと作って、他人が喜んで使ってくれる
なのでもっと張り切って作る。
こんな好循環？悪循環？なのかはわかりませんが
多くのExcel自動処理マクロやMS-Accessの仕組みが多く作られました。
あれから数十年
当時は便利に作ったこれらのシステム
いくら簡単とは言え、他の方が新規で始めるには敷居が高いのもあり
作成者の継承がうまくいかない事が原因で多くの企業でお荷物になっているケースがあります。
当時、一生懸命参考書片手に楽しく組み上げた仕組み
作るのは楽しいですが、仕様書などは残す術はありません。
作りっぱなしのまま、当時の担当者は退職したり忙しくなってシステムお守りも出来なくなったり。
社内では結構メインの仕組みに成長していたりするケースが多いです。
後に残された方にはメンテナンスもできません。
それだけ深く作り込まれた過去の遺産になります。
作った方にすれば
「コストをかけずに社内の合理化の仕組みを作った」
この実績だけが残ります。
最近であれば、ノーコード開発やRPAなどもこの危険があります。
設計仕様とコード仕様位は残して継承していきましょう。
明快な回答はありませんが
「便利に簡単に作る」だけでは無く
しっかりと「継承できるドキュメントを作る」
これからの方には是非実践して同じ悲劇が起こらないようにして行きたいですね。
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