「マーケットイン」はマーケティングの基本のように言われています。
マーケットインとは企業が商品を開発する際に、市場動向や消費者のニーズを理解して、消費者が求めるモノを求めるモノを提供する考え方。「作りたいモノ」を作るのではなく「売れるモノ」を作ろうとする手法
Wikipedia
これは間違ってはいないと思います……が
危険な要素も含んでいますと言う事例です。
少し前に話題になった事例で、マックの「サラダショック」があります。
データは「ウソ」にまみれている
ITmedia
「サラダマック」誕生のキッカケは、お客様の声を聞く調査だったと言われています。「ヘルシーなサラダが食べたい」「ヘルシーじゃないからマクドナルドには行きません」という意見を聞いた商品開発のメンバーは、ヘルシーを具現化しつつ、あくまでマクドナルドらしいサラダとして「サラダマック」を開発しました。
しかし、サラダマックは期待に反してほとんど売れず、あえなく販売終了となります。でも「サラダが食べたい」と言ったのは「お客様」だったはず。なのに、その「お客様」が全く買ってくれなかったのは一体なぜでしょうか。
データは事実ですが、真実とは限りません。意味を読み取らなければ、データは何の役にも立たないのです。
この意味わかりますか?
基本マックに行く方はヘルシー思考の顧客では無く
背徳感を感じながらもジャンキーフードを腹一杯食べたと言う本音があります
しかし、表面的には健康志向と反する声を上げてしまいます。
これをユーザーの正しい声と感じてしまった事例です。
この事例は商品開発ですが
これを社内の状況に当てはめてみましょう。
IT化に遅れている企業が「社長の一声」でIT化(DX推進)
先ずはユーザーにニーズや課題を聞きましょう。
※この行為は間違ってはいません
課題ニーズ
- 営業情報が共有されていない
- 営業先で社内情報が見たい
- 社内の報連相が出来ないのでミスが多い
- マニュアルがないので教育が大変
- 紙資料が無くならない
こんな課題に聞き覚えはないですか?良くある課題です。
これらの課題を受けて、経営層と協議を重ねて「グループウエア」を導入
ここまでもよくある事例で、正しい判断かと思います。
しかし、ここで落とし穴です。
良くある失敗ケースが「手段の目的化」です。
ある目的を実現するために手段を選択したはずなのに、その手段を実行すること自体が目的化してしまうこと。
次回に続きます。
「ユーザーの声に耳を傾ける」の深層部分を真面目に考えます。
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