製造業を経験した方なら聞いたことは有るとは思います「多能工 単能工」
産業革命後の発展と共に出てきた言葉のようです。
単能工は、ある定められた仕事のみを行うことを指し、一人でひとつの業務を担当しひとつのスキルを専門に業務を行う人のことを指します。
多能工とはマルチタスクとも言い換えられるように、「一人で複数の業務や作業を進めること」を指し、多能工化は組織の人材を多能工として育成することを指します。
これらの言葉は比較的製造工場で良く聞く言葉ではありますが、これをバックオフィス系や事務系業務に置き換えて考えてみます。
ちょっとだけ想像して数人で始めた士業事務所を想定して下さい。
当初は事務員と士業の先生で手の届く範囲で顧客に接して丁寧にお仕事をしておりました。評判も良く顧客も徐々に増えて来て事務員の手が足らなくなったのでパート社員を増員更に顧客も増えて事務仕事も多くなり多忙な毎日、事務員募集しても集まらない顧客は増えるが捌ききれないので機会損失多忙な毎日を過ごして事務員も疲弊状態に
みなさんの会社でもあるあるでは無いですか?
ケーススタディです。
この様な状況下での対応方法はありますか?ヒント「多能工、単能工」
答え合わせしましょう。産業界の発展の歴史を辿ると解決のヒントが出て来ます。
丁寧に説明します。
事業開始当時(創業期)少人数事務員と顧客なので細かいケアも出来て顧客対応のお仕事を組み立てながらお仕事を遂行します「これは多能工」徐々に顧客も増えて忙しくなり事務員も増員(成長期)、お仕事の進め方が多能工なので顧客の数に比例して事務員業務が多忙にそうして毎日忙しく事務員も疲弊状態に
この成長段階に経営者が考えなくてはならない施策は「単能工化」になります。しかし「事務職は日々お仕事内容が違うので単純作業では無い」とお叱りの声が聞こえてきませんか?
実はそこがポイントでお仕事内容を単純と不規則に層別する事から始めます。
現在のお仕事を時間、日単位で見ると不規則かも知れませんが、週、月、年単位で見ると法則性はありませんか?先ずはその目線でお仕事を客観視します。週でも月でも結構ですお仕事の実施内容を細かく棚卸しして見て下さい。
そうすると単純で繰り返し作業「ノンコア」と不規則業務や専門業務「コア」業務に分類出来ます。経験的には「3:7の法則」としてコア3、ノンコア7位の割合が一般的です。
そこまで層別出来たら7割のノンコアを切り出して「単能工化」して行くのです。
ここで言う「単能工化」とは繰り返し作業や付帯作業に分割して単純化するイメージです。その部分をシステム化しても良いですね、お仕事の配分として午前中は「単能工」作業を中心に進め、午後は「多能工」作業で効率化をするのも良いですね。
専門家は「コア業務」に徹して、パート事務員に「ノンコア業務」を任せて分業化も良いですね。すぐに答えは出ないかもしれませんが、この様な考え方を常に念頭に置くことで改善意識は付いて来ます。
この考え方をベースに人材募集をかけていくのです。
専業のコアを伸ばしたい場合は「専門技術員募集」単能工のノンコア業務を効率化したい場合は「事務職員」この考え方もごちゃごちゃに漠然と人が足りないから増員と言う「アナログ的判断」から層別して最適配置の「デジタル的判断」と一見デジタルとは関係無さそうですが「デジタル脳」になります。
ここまで口で言っても、日々に多忙に託けて面倒な分析(層別)を怠り結果終わりの見えない多忙の負のループに陥ります。
そんな時は分析層別の専門家にお任せください。
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