「マーケティング」と検索すると、様々な手法が溢れています。しかし、それらが実務に役立つのか、単なる言葉遊びなのか疑問に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、「まちの総務ビジネスモデル」を例に、マーケティングフレームワークである3C分析を実際に当てはめて、実践的な学びを提供します。単なるマニュアル講義ではなく、一緒に考えながら、マーケティングへの理解を深めていきましょう。

3Cフレームワークとは?
3C分析は、市場環境を分析するためのフレームワークです。「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの要素を分析することで、マーケティング戦略を立案します。

まちの総務モデルを3C分析に当てはめる

① 市場環境・顧客(Customer)

  • 業界の市場規模:デジタル化推進が遅れている中小製造業・サービス業種が対象
  • 市場成長性:デジタル庁を中心に国がデジタル化推進を後押し
  • 顧客ニーズ:企業のデジタル化ニーズ高まり、環境整備・人材育成への投資増加
  • 顧客の消費行動・購買行動:景気の影響を受けつつも、クラウド環境の発展により少額投資・人材育成への動き活発化

② 競合環境(Competitor)

  • 競合各社の現状シェアと推移:単一製品販売会社は存在するが、マルチベンダー代理店は少ない
  • 各競合の特徴:教育系競合もあるが、差別化可能
  • 競合の業界ポジション:他社は自社製品販売がメイン、まちの総務はマルチベンダーを目指している
  • 新規参入・代替品の脅威:脅威ではなく、デジタル化底上げに貢献
  • 自社が特に注意すべき対象となる競合企業:特に無し、むしろ連携を検討
  • 注意すべき競合対企業と特徴と今後想定される行動:特に無し、同様のモデルを進める可能性はあり

③ 自社環境(Company)

  • 自社の企業理念・ビジョン:デジタル推進繁栄を目標、共助の関係を推進
  • 既存事業・自社製品の現状:事業規模は小さいが、事例は揃いつつあり、進め方メソッドは実践済み
  • 既存ビジネスの特徴、強み、弱み:大手メーカーでは提供できない現場に近いフィールドサポートが強み、スケールするためのマーケティングが弱み
  • ヒト・モノ・カネの現有リソース、強み、弱み:モノ以外は弱み、体系化した経験事例が強み
  • 資本力・投資能力:無し、エコシステムとしての企業連携や投資を求める

まとめ

まちの総務モデルは、一般的な3Cモデルには当てはまらない部分もありますが、自社のサービスの方向性や課題を整理するのに役立ちます。しかし、現状分析だけでは不十分です。次のアクションとして、具体的な戦略を立案し、実行していくことが重要です。

このブログ記事は、3C分析を理解し、実践するための第一歩として役立ててください。