以前からこのブログでも述べてきましたが、DXとは「変化に対応できない古い考え方への警鐘」に他なりません。
DXを阻害する要因を分析すると、安定を変えることに伴う漠然とした不安が挙げられます。特に大手企業や歴史の長い企業ほど、この傾向が顕著です。
変化に対する反応は以下のような要素が関わってきます。
- 利害関係者が多く、調整には多くの時間がかかる。
- 組織内での根回しや正当性の確保が必要であり、これにより多くの時間が要される。
こうした組織環境下では、変革を求める際に多くの工程が必要であり、その過程で多くの担当者が折れたり論破されたりすることがあります。このような状況は会社全体に閉塞感をもたらし、変化に対する抵抗感が高まります。
そして、「変化は悪であり、黙って従うことが最善である」という空気が蔓延し、DXという言葉がある特定の層によって騒がれているだけだと感じる人もいます。特にデジタルネイティブ世代からすると、「DXって何?」という感覚でしょう。
しかし、変化が不可能なのでしょうか?そうとも言えません。
古い体質の人々がいなくなれば、と考えることもありますが、次の世代も同じような考え方を受け継ぐ可能性があるため、それは容易なことではありません。
強力なリーダーシップがなければ、変化は進まないでしょう。サラリーマンは変化を嫌うだけでなく、それを進める役割も果たします。マインドチェンジを待っているだけでは時間の無駄です。
残念ながら、強力なカリスマを待つしかありません。
他には周囲の動きに追いつくしかありません。
しかし、DXが全てではありません。
体制に与える影響はそれほど大きくないかもしれませんが、やる気のある人々の意欲だけは削ぎ落とされないことを願います。