デジタル人材育成の一環として、資料整理に取り組んでいます。今回は、インターネットの進化を俯瞰的に捉え、その内容を整理しています。前回はDXの概念について学びました。
なぜ今、DXなの?
今回は、「なぜ今、DXなの?」についてのテクノロジー進化の背景について話していきます。DXを語る上で欠かせないのが、要素技術の進化です。「クラウド、ビッグデータ、IoT、AI」などがDXを牽引しています。それぞれを簡潔に解説していきます。
クラウドの発展の歴史とこれから
クラウドを簡潔に表現するのは難しいですが、「雲の中」というイメージがあります。広義では、サーバーを自社内に設置するか外部に設置するかの違いでクラウドサーバーと呼ばれます。また、業務アプリをクラウド上で展開することで、インターネットを通じて利用することが可能になります。これにより、サービスの民主化が進んだと言えます。
ビッグデータ
ビッグデータは、大量のデータから得られる情報の利用が生活や仕事に大きな影響を与えるものです。単なるデータベースの集積とは異なり、データの蓄積と分析によって新たな価値が生まれます。統計学やマーケティングなどの分野で活用され、大きな価値やフィードバックを提供しています。
IoT
IoTは一時的に注目されましたが、各種センサーがインターネットに接続され、データが自動的に取得され、クラウド上のサーバーに送られる技術革新によって、データの価値が生まれました。これにより、データが単なる情報から価値あるものへと変わりました。
AI技術の躍進
様々な技術革新によって蓄積されたビッグデータの有機的な活用が、「対話型AI」に結実しました。近年のAIの進展は目覚ましいものがありますが、ここでは簡潔に触れます。
技術論の話はまだまだあります。例えば、ブロックチェーン、NFT、メタバースなどはこれから発展する技術です。これらについてもリサーチを進めていきましょう。
技術革新により、最新の調理器具が揃いました。次に料理を行うのはあなたです。料理上手になるためには、デジタルツールを使いこなす必要があります。ここでDXの文脈に戻ります。
では、これらのデジタルツールを活用して業務変革を起こせるかがテーマです。DXの観点から探ってみましょう。デジタルの力を使って変革しましょう。
例えば、「その業務を止めてみませんか?」という極端な提案から始めます。変化を求める前に、その業務が本当に必要なのか、影響や代替手段は何かを考えます。身近な例として、脱ハンコが挙げられます。行政業務でのハンコの廃止はデジタル化によって実現されました。
UberやUber Eatsも、位置情報の有効活用によって実現されたものです。
これらの例を参考にして、身近な環境での実現を目指しましょう。これが今回のDX推進リーダー研修の目的です。具体的な進め方や活用方法は、本講義で詳しく学んでいきます。DXの基礎知識はここまでです。
次の章では情報セキュリティについて取り上げます。