前回は、「オンライン教育は対面型教育を超えられるか?」というテーマに焦点を当て、教育の本質や目的を明確にし、オンライン教育や対面型教育を単なる手段として定義付けました。

その結果、「対面型≒オンライン型」と捉え、両者を同列に置くこともできますが、それでもなお、両者は異なるものであると考えることができます。

ここから考えると、お互いの長所と短所が互いを補完し合う関係にあると言えるでしょう。

単に2つの軸で比較するのではなく、その違いを考慮しながら進めていくことで、理解が深まるでしょう。

それでは、オンライン教育型と対面型教育型のそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

【オンライン型教育のメリット】

  • 柔軟性とアクセス性: 場所や時間に制約が少なく、世界中からアクセス可能。
  • 多様な学習リソース: ビデオ、オーディオ、テキスト、対話型コンテンツなど、多様な教材を提供。
  • 費用効率: 通学費や交通費が不要であり、電子教材の提供により通常はコスト効率が高い。
  • 個別指導: 進捗を追跡し、個々の学習ニーズに合わせてカスタマイズ可能。

【オンライン型教育のデメリット】

  • 対面コミュニケーション不足: 教師や他の生徒との対話や協力が制限されることがある。
  • モチベーションの課題: 自己管理が必要であり、モチベーションの維持が難しい場合がある。
  • 技術的な問題: インターネット接続の問題や技術的トラブルが学習を妨げる可能性がある。

【対面型教育のメリット】

  • 対話とコラボレーション: 直接対話や協力が可能であり、議論や質問応答が活発に行われる。
  • リアルタイムのフィードバック: 教師からの直接的な指導やフィードバックが得られる。
  • 社会的スキルの向上: 他の生徒との交流を通じて、コミュニケーションや協力のスキルが向上する。

【対面型教育のデメリット】

  • 制約されたアクセス: 特定の場所に出席する必要があるため、アクセス性に制約がある。
  • 時間制約: スケジュールに合わせて通学する必要があるため、柔軟性が制限される。
  • コスト: 通学費や教材費、交通費などがかかる。

どちらの教育形態が最適かは、学習者の個別のニーズや好み、学習目標に依存します。ただし、「対面型授業をそのままオンラインに移行するだけでは、それに意味があるのか?」という疑問が残ります。単に焼き直しであれば、何の変化も無く昔からある単なる媒体の変更でしかありません。これでは何も面白くも無く、やる価値(既に飽和状態)はありません。これを「大胆にDX出来ないか」ここを考えたくて長々と整理して来ました。

単なる移行ではなく、大胆なDXが必要であり、これに対する解答を模索することが重要です。