興味深いニュースを見つけましたので、共有いたします。

20~40代の経営者のうち、6割が”Chat GPT”を知らず、1割半は使用経験があるという調査結果があります。

(出典:SheepDog調査)

記事は2023年2月19日に公開されたものであり、現在では状況が変わっている可能性がありますが、興味をそそられる内容でした。このような差異が生じるのは、情報にアクセスできる度合いが異なるためであり、避けられないものと言えます。しかしながら、より深刻な問題は次の記事内容にあります。

「Chat GPT」を利用したくない理由

上位の理由は以下の通りです。
・必要性が感じられないから
・興味が湧かないから
・信頼できないから
・よくわからないから
・面倒くさそうだから

これらの回答の中で、「利用したいと考える方」の回答であれば納得できるものがあります。一方で、試してみることなく「利用しない理由」を述べる場合は、深刻な危機的状況と言えます。

「Chat GPT」を「デジタル」に置き換えてみてください。

現在、アナログとデジタルの議論が国を二分する中、この状況に類似点を見出すことができませんか?デジタル化と同様、日常生活において必須とは言えないものの、時代は「デジタル」なしには考えられないほど進化しています。しかしながら、このような人々が日本のデジタル化の遅れを他力本願的に感じず、「日本は遅れている」と批判することもあります。

批評や評論を行い、理解を深めることは前向きな行為です。しかし、思考停止こそが危険です。これらの人々が「デジタルは不適切だ」「社会は平等ではない」「使えない人に合わせるべきだ」と発言することもあります。

これは高齢者に限った問題ではありません。高齢者の中にも情報を吸収する能力が高い人々や柔軟な人々が多く存在します。むしろ、これらの傾向は中間世代により顕著であると感じます。

知識がないことは恥ずべきことではありません。
恥ずべきは「思考停止」と「無意味なプライド」です。

デジタル化によって分断が進むことは間違いありませんが、AIによって分断の壁は低くなります。特にまだ働く年齢のサラリーマンにとって、これは極めて重要な要素です。複雑に考える必要はありません。他の人に尋ねたり、情報を調べたりする能力を磨いておくことが大切です。