対話型生成AI(ChatGPT など)について、「ググる(Google検索)とWikipediaの良い所取りをしたのが生成AI」と説明しました。
しかし、進化の激しい「対話型AI」を単なる質問回答に使うのはもったいないことです。
お客様から「対話型AIが便利なのはわかったけれど、ビジネスに応用できるの?」と尋ねられることがあります。この質問にピンポイントで答えると、限定的な答えに終始し、発展性が乏しくなってしまいます。
「答えはもちろんYESですが」、各自が持っている課題はそれぞれ異なります。同じ仕事をしていても、性格、能力、立場によって考え方や進め方は変わってきます。
「ビジネスに役立つの?」という疑問も重要ですが、自分の考え方を整理し、客観視する訓練に対話型AIを使ってみませんか?こんな問いかけを試してみてください。
対話型AIの最大価値は壁打ちにあります
「対話型AIの最大価値は壁打ちにあります」。いわゆるディベートや相談の相手です。(質問というより、一歩踏み込んだ相談)
例えば、
「こんなアイデアを考えているけどどう思う?」
「この計画は間違っている?」
「ここを改善したいけどどうしたら良いかな?」
「私はこう思うけど反論して」
このような相談(コンサルティング)の相手として、対話型AIを利用するのです。私自身も暇つぶしや仕事の相談に使っています。
では、AI壁打ちの利点とは何でしょうか?
自身の偏った考えや屁理屈に対して客観的な意見を示してくれます。時にはAIが偏った考えを示し、質問者が論破することもあります(AIに勝利する感覚)。何しろ、幅広いアイデア出しや発想の転換には最適です。頭の体操(脳の活性化)や質問力(コマンドプロンプト技術)の向上にも役立ちます。
結果的に、質問力(問題の可視化力)や応用力が高まると感じます。
「AIはまだまだ」と考える方もいますが、技術の進歩を侮ってはいけません。単なる質問回答にとどまらず、身近なアシスタントとして対話型AIを活用してみてはいかがでしょうか。