これは、よく価格提示の場面で活用されています。
最も高価な選択肢を選んでもらうために
あえて「おとり」の役目を果たす価格を提示するというものです。

広告に記載されていた定期購読のオプションは以下のとおりでした。

オンライン版のみの購読:59ドル
紙媒体のみの購読:125ドル
オンライン版&紙媒体の購読: 125ドル

おかしいですよね?
紙媒体のみの購読と、オンライン版&紙媒体の購読が同じ値段に設定されています。
なぜこのような料金設定にしているのでしょうか?

まず上記の料金体系を提示し、自分だったらどれを購入するかを訊ねました。
3つの選択肢がある状態では、ほとんどの人がオンライン版&紙媒体の購読を選びました。
それが一番お得に感じられるからです。

しかし、意味のないの選択肢(紙媒体のみの購読 125ドル)を取り除くと
多くの人がオンライン版のみの購読を選択したのです。

つまり、2番目の選択肢は意味がないわけではありませんでした。
比較対象を与えることで、オンライン版&紙媒体の購読を魅力的に見せ
より高い購読オプションを選ばせる効果があったのです。

ですから、皆さんも、ランディングページで2つのコンバージョンオプションを
提示している場合は、3つ目を加えることを考えてみると良いかもしれません。

そうすることで、最終的にオーディエンスに選んでほしいオプションの
コンバージョン率を上げられる可能性があります。